中韓 中国遊覧船勾留問題の解決に向け積極的な動き
中国駐韓国済州総領事館が14日に明らかにしたところによると、観光客と乗員2千人あまりを載せた中国の遊覧船「海娜号」が13日、済州港で地方裁判所により勾留された。中国側は現在、韓国側に緊密に協力して、遊覧船をできるだけ早く安全に出港させたいとしている。
同総領事館の陳俊傑領事が14日に述べたところによると、13日午後に済州から仁川に向けて出港する予定だった同船が同日勾留されると、同総領事館はすぐに各方面から事情を聴取し、緊急対応メカニズムを発動した。解決が長引くようなら、韓国と話し合って乗客・乗員を上陸させることも検討するという。
陳領事によると、同船の乗客・乗員は勾留される前に離境手続き(出港手続き)を終えてしまっているため、しばらく船から離れることができない。また週末に当たることから、担保金を支払って仮釈放を認めてもらう手続きを裁判所に申請することもできずにいる。そこで同船は済州で身動きが取れなくなっているものの、船では食事が提供され眠る場所もあるので、乗客・乗員の基本的な生活には大きな支障がないとみられる。
海航旅業(グループ)有限公司から派遣された作業チームがすでに済州に到着しており、話し合いを進めている。同チームの責任者によると、同チームは現在、韓国関連部門とのやりとりや話し合いに力を尽くし、できるだけ早く同船の安全な出港を実現させたい考えだが、具体的な内容は明らかにできないという。
海航旅業が14日に明らかにした情報によると、江蘇沙鋼集団有限公司傘下の沙鋼船務有限公司の法的トラブルが原因で、済州地方裁判所に同船の勾留申請が出されたため、現地時間の13日午後4時に済州から仁川に向けて出港するはずだった同船は、出港時に同裁判所に勾留された。同船には乗客1659人と乗員650人が乗船していた。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年9月15日