14歳で出産?ネット上の「ママ」のスタイル自慢に非難集中
中国のネット上では最近、抜群のスタイルで個性的な20-30歳の「お母さん」たちが「辣媽」と呼ばれ話題になっている。そんな中、「微博(ウェイボー・ミニブログ)」 では、自分の「辣媽」ぶりを披露する画像を投稿する「辣媽コンテスト」が開催。若いママが子供と写る画像を次々に投稿している。適齢期を過ぎても結婚できず「剰女(売れ残りの女性)」と呼ばれている女性たちは、「若ければ若いほど辣媽ということ?」と羨み、「1995年以降に生まれた女の子まで『辣媽』になっている。私なんか取り残されちゃった」と自嘲気味のコメントを寄せている。 羊城晩報が報じた。
95年以降に生まれた「ママ」であるネットユーザーは、「私は中国の少数民族の1つ回族だから、結婚が早い。両親も18歳で結婚した。私と夫は中学から高校まで同じクラスだった。14歳の時の愛も本当の愛であることの証明」とコメントしている。
別の96年生まれのネットユーザーも3歳の息子と映る画像を投稿し、当記事が掲載される時点で、117回転送、418件のリツイートが寄せられている。しかし、96年生まれとすると、14歳の時に出産したことになるため、「これが真実なら、『夫をだました』ということ?」など、批判が大半を占めている。
また、あるネットユーザーは、「『辣媽コンテスト』なのに、若いほど『辣媽』という観点に変わっている。こんな無知の観点から、『辣媽』の概念を語るなら、あきれてものも言えない」とコメント。ほかのネットユーザーも、「まだ少女なのに子供を生んでいる女性の背後にはどんな男性がいるのか見てみたい」、「『辣媽コンテスト』が『道を外れた少女コンテスト』に変わっている。それに、多くの人が少年がお父さんになっていることを得意げに語っていることが恐ろしい」と批判している。しかし、中には「子供を生んで、幸せになり、男性も責任を取っているのなら、他の人がとやかく言うことではない」とかばう声も寄せるネットユーザーもいる。
多くのネットユーザーが「少女の辣媽」の真実性に懐疑的な見方を示し、「ちょっとしたでき心で、街の中で適当に子供と撮った画像を自分の子供と言って投稿している人も多いのではないか」などの声を寄せている。そこで、筆者が「少女の辣媽」数人にメッセージを送ってみたが、返信は全くなかった。中には画像を投稿した際に使っていたアカウントを削除する「辣媽」も登場。「96年生まれのママ」とされていたネットユーザーも、アカウント名を「私に子供はいません。ごめんなさい」に変更。別の自称「96年生まれのママ」も、自分のプロフィールに、「高校2年生。『辣媽』ではなく、結婚もしていなければ子供もいない。画像は単なる遊び。信じないでね」と記している。
同騒ぎに、南京市公安局江寧分局は「微博」の公式アカウントで、「95年以降に生まれた女性が出産し、『辣媽コンテスト』に参加しているという行為は、もし真実なら違法。当事者が中国の国民ではないとしても、12、13歳の女性が子供を生むという行為は、世界的にも賛同を得ることができない」との見方を示した。
では「少女の辣媽」は法律にやはり反しているのだろうか?北京市盈科(広州)法律事務所の聶衛国・弁護士は取材に対して、「中国の刑法に基づくと、14歳未満の未成年者の性関係は、合意の下であるかにかかわらず、刑事犯罪に属する。『微博』上の14歳の少女の出産が真実なら、男性側が『幼女強姦罪』を疑われる。また、少女が法律で定められている婚姻適齢に達しておらず、未婚の状態で出産することも、実際には違法」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年12月18日