中国と対抗し首脳会議でASEAN取り込みを図る日本
日本は13-15日にASEANとの特別首脳会議を開催する。安倍晋三首相は「反中包囲網」の構築に向けて再び突撃する。日本政府は「海と空の安全を脅かしている」と中国を批判する共同声明を会議後に発表すると触れ込み、雰囲気作りをしている。環球時報が伝えた。
ASEAN諸国は少なからず中国と領土紛争を抱えており、「中国孤立」を図る安倍氏の顔を多少立てるだろうと楽観的に見る日本メディアもある。だが冷や水を浴びせる声の方が多い。防空識別圏問題において「ASEANの中からは対中最強硬派のフィリピンを除き、中国を非難する表だった発言は聞こえてこない」というのがその証拠だ。
日本の宮本雄二元駐中国大使もメディアの取材に、中日の現在の影響力では、対中政策において内部に溝を抱えるASEANが日本とタッグを組むことはないという現実を認めざるを得なかった。
12日に取材した中国や外国の学者は、ASEANはそれよりも日本を「福の神」と見なしており、共同で中国と対抗するというのは、安倍氏のいささか一方的な願望だろうとの認識を示した。
南日本新聞は12日付社説で、「ASEANの友人」を自任する日本がASEANを強引に「仲間」に取り込もうとすれば、中国の反発は必至だと指摘。これが「危うい手法」であることを日本は認識する必要があるとした。