中国、春節の大晦日が出勤日になったのは損か得か
2014年の公定祝祭日の日程が9日、発表された。大きな変化は、春節(旧正月、今年は1月31日)に合わせた連休で、2007年以降は除夕(春節の大晦日)から始まっていた連休が、春節当日からとなった。長さはこれまでと同じく7日間。中国青年報が報じた。
専門家は今回の調整の特徴として、▽振替出勤日による長期間連続勤務という問題が解決された ▽カオス状態だった振替休日問題が解決され、休暇日程の流れが自然になった---を挙げている。しかし、国民の注目を最も集めているのは、やはり大晦日が出勤日になったことだ。実は、多くの人が「うれしい」と歓迎しているのだ。
過去、大晦日が休日となっていなかった時も、実際はほとんどの企業が休みにしていた。しかし、2007年に祝祭日関連の法律が改訂され、春節期間の公定休日は旧暦の大晦日から1月2日までとなったため、事実上、連休が1日減っていた。国民が最も喜んでいるのはやはり「休みが増えた」ことなのだ。
春節の連休が増加したわけではないが、大晦日は事実上「休み」となるため、国民の福利が増し、国民の声を反映した公定祝祭日の日程となっている。
しかし、大晦日が法定の休日ではなくなったことに、多くの人が喜んでいることは、ある意味制度の権威を無視することを前提としている。もし、この政策の益を受けるのが、公務員など一部の人だけとなれば、反対する意見が極限に達するだろう。ただ、現時点では、ほとんどの人に益が及ぶと見られるため、反対意見は出ていない。また、労働者が弱い立場に置かれており、経営者が「空気を読まず」に大晦日を出勤日にしても、労働者は黙って従うしかないという複雑な現実も考えなければならない。
民意を知り、それに合わせたいなら、思い切って8連休にしてしまったほうがいいのではないだろうか。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年12月13日