上海自由貿易区 人民元兌換自由化を試行か (2)
◆専門家 慎重な推進を呼びかけ
陳氏は、「人民元資本項目の兌換自由化は一挙に成し遂げられるものではなく、順序に従い徐々に進める必要があり、どの項目の開放にも関連する管理方法の施行が必要だ。人民元の兌換自由化の参入条件、行政手続などの面にも、一定の障害が存在している」と指摘した。
金融問題専門家の趙慶明氏もまた、「人民元改革は、金利・為替相場の市場化と資本項目の高度な自由化という明確な最終目標を持つ。しかし市場化の水準が低く、兌換可能な範囲が限られている現状の中、この最終目標を実現するためには、いかに推進するかが問題となってくる」と分析した。
専門家は、全国範囲では「3ステップ」の流れを踏むことになると指摘した。例えばまず実際の取引の背景を持つ直接投資規制を緩和し、企業の海外進出を奨励する。次に実際の貿易の背景を持つ商業信用貸付の規制を緩和し、人民元の国際化を促す。最後に金融市場の建設を強化し、流入の開放後に流出を解放し、不動産・株式・債券の取引を慎重に開放していき、数量型規制を価格型管理に変えていくことが考えられる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月9日