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バイオ産業が急成長中 生産額は22.9%増

 通化東宝薬業株式有限公司(吉林省通化市)の冷春生副総裁はこのほど取材に応える中で、「東宝薬業は海外の人にも漢方薬を飲んでもらいたいと考えている。世界レベルのバイオ医薬民族ブランドになるよう努力する」と述べた。同公司が独自に研究開発した遺伝子組み換えヒトインスリン凍結乾燥製剤は、すでに40あまりの国で登録と臨床テストを終え、輸出先は10数カ国・地域に上るという。

 同公司は吉林省のバイオ医薬産業の健全で急速な発展の縮図だ。2012年には同省のバイオ医薬生産額が1550億元に上り、前年比34.7%増加した。現在は長春バイオ医薬拠点と通化医薬都市の建設という2つの中核事業(「一基一城」。基は拠点、城は都市)を中心にした枠組の建設が進められており、延辺朝鮮族自治州や白山市などの「医薬百億元区」にはそれぞれの特徴に基づく配置が行われ、バイオ医薬産業を新興産業の柱に育成するための努力が行われているという。

 バイオ医薬はバイオ産業の「重鎮」だ。国務院発展研究センター産業経済研究部の馮飛部長によると、現在の産業化の規模や技術の蓄積から考えて、中国のバイオ医薬産業の発展にはしっかりした基礎がある。人口高齢化に伴い、医薬品に対するニーズが年々増加するとみられ、バイオ医薬産業はこれから長期にわたり高度成長を遂げるという。

 ここ数年来、世界各国はバイオ産業を高度に重視し、経済社会に対する影響はこれから情報技術(IT)産業よりも大きくなる可能性がある。馮部長は、「バイオ産業の今後の成長には非常に大きな潜在力があり、経済に対する貢献度も年々上昇し、上昇ペースは国内総生産(GDP)やその他の多くの産業の増加ペースを大きく上回ることが予想される」と話す。

 「バイオ産業発展計画」によると、第11次五カ年計画(2006-10年、十一五)以来、バイオ産業の生産額は年平均22.9%のペースで増加しており、11年には約2兆元を突破した。15年には、生産額の対GDP比は10年の2倍になり、工業付加価値率が目立って上昇することが予想されるという。

 現在ではバイオ医薬、バイオ農業、バイオ製造、バイオマスエネルギーなどの産業が一定の規模を備えるようになり、年間売上高が100億元を超える大企業や一年間に10億元を売り上げる売れ筋製品がいろいろ登場している。

 馮部長は、20年には中国の広義のバイオ産業市場は6兆元の規模に達するとの予測を示しつつ、「政府主導の産業発展モデルの下では、無計画な発展や産業の付和雷同的な傾向が生じやすく、ひいては生産能力の過剰という状況が出現する。このため、バイオ産業の発展では市場の資源配置に基づくことが必要であり、政府が主導的な役割を果たしてはならない」と注意を促す。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年6月13日

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