中国とアフリカ　科学技術協力を推進

　中国国務院新聞弁公室は29日、「中国とアフリカの経済貿易協力白書（2013）」を発表し、中国とアフリカ諸国の経済貿易協力で得られた最新の進展を全面的に紹介した。科技日報が伝えた。

　中国と多くのアフリカ諸国は近年、農業・環境・医薬品・衛生・情報などの科学技術分野で幅広く提携しており、その範囲は拡大を続け、水準が上昇し、すでに中国とアフリカの全面的かつ友好的な協力の重要な構成部分になっている。

　同白書によると、中国は2009年に、アフリカに対する技術譲渡、中国とアフリカの科学者の交流、科学技術成果の共有拡大を目的とする「中国・アフリカ科学技術パートナー計画」をスタートさせた。中国は2012年末までのアフリカ諸国との協力により、カシューナッツの病虫害予防技術、資源衛星データ地上受信ステーションなど115件の共同研究・技術モデルプロジェクトを展開した。66人のアフリカ人科学者を中国に招き、ポスドク研究を進めた。共同研究を終え帰国した24人のアフリカ人科学者に対して、1人当たり15万元の科学研究設備を寄贈した。中国政府は2011年12月に「アフリカ国民生活科学技術行動」をスタートし、国民生活に関わる科学技術に関する中国とアフリカの協力を強化・支持し、かつ中国・アフリカ協力フォーラムのアフリカ側の全加盟国に対して、「コンテナ診療所」、「消化医療科学技術協力モデルセンター」を1軒ずつ建設すると宣言した。

　同白書によると、中国政府は農業技術モデルセンターの建設援助、高級農業専門家および農業技術スタッフの派遣、農業生産管理経験および実用技術などの教育・普及といった方法により、アフリカの農業自主発展能力を高めた。2012年末までに7軒の農業技術モデルセンターが建設され、中国がアフリカで建設援助した農業技術モデルセンターは22軒に増加した。同時に中国はアフリカに50の農業技術チームおよび数百人の農業技術専門家を派遣し、コンサルティングを提供し、実用技術を教育し、現地で5000人を超える技術者に研修を行った。

　環境保護および気候変化への対応は、世界の発展が直面している共同の課題であり、アフリカは特に国際社会からの援助を必要としている。中国はアフリカ諸国との、気候変化に関する協力を重視している。中国は2009年11月以降、アフリカ諸国で100件余りのクリーンエネルギープロジェクトを実施した。これにはチュニジア、ギニア、スーダンなどとのメタンガス技術協力、カメルーン、ブルンジ、ギニアなどの国での水力発電所の建設援助、モロッコ、エチオピア、南アフリカなどとの太陽光・風力発電協力、ナイジェリア、ベナン、マダガスカルなどへの省エネ照明器具、省エネエアコンなどの物資寄贈などが含まれ、アフリカ諸国の気候変化への対応能力を高めた。（編集YF）

　「人民網日本語版」2013年8月30日