薄煕来事件の公判3日目 王立軍受刑者らが証言
収賄罪、横領罪、職権乱用罪に問われた薄煕来被告の公判は24日に3日目を迎え、主に横領罪と職権乱用罪について審理が行なわれた。王正剛容疑者、王立軍受刑者が証言を行なった。
午前の審理では、当時大連市都市計画土地局長だった王正剛容疑者が証言。検察官は10日に薄谷開来受刑者を尋問した際のビデオを再生し、その証言を読み上げるとともに、薄煕来被告の供述と署名入りの供述調書を提出。王正剛容疑者が薄煕来被告の同意を得たうえで、薄谷開来受刑者と相談して、公金500万元を薄谷開来受刑者の指定口座に入金したことを示した。
薄煕来被告は横領の意図はなかったが、薄谷開来受刑者の口座への入金について問いたださず、放任したことについては一定の責任を負わねばならないと述べた。弁護人は証人の証言に対して反対尋問を行なった。検察側は、公金横領は経緯がはっきりしており、証拠は確実との認識を示した。
午後は、職権乱用罪について審理が行なわれた。起訴状は2012年1月から2月にかけて、重慶市党委員会書記だった薄煕来被告が、薄谷開来受刑者の故意殺人事件の報告摘発後および重慶市人民政府副市長だった王立軍受刑者の反逆逃亡の前後に、規定に違反して一連の職権乱用行為を働いたと告発した。
薄煕来被告は起訴事実について陳述。検察官、弁護人双方が被告人を尋問。薄煕来被告は検察官の尋問に「よく覚えていない」を繰り返した。立証段階では王立軍受刑者が証言台に立ち、検察官、被告人、弁護人が1時間40分にわたり交互尋問を行なった。王立軍受刑者は薄煕来被告の職権乱用罪の事実を証言した。検察、弁護人双方は法廷に提出された証拠および他の証人の証言についても十分な証拠調べを行なった。
次回公判は25日に行なわれる。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月25日