香港の「お尻型の月餅」、伝統文化を侮辱?
中秋節が近づき、新商品の売り出しに各商店はあれこれ知恵をしぼっている。新型の月餅が続々と販売されているが、香港企業が今年初めてシンガポールで発売した4種類の「お尻型の月餅」は特に人目を引き、話題となっている。消費者の多くはこれに対し、「あまりにも奇想天外すぎて、何とも言えない」と感想を漏らしている。マレーシアの華字紙「光明日報」が20日付で伝えた。
噂の月餅は、香港のトレンド商品ブランドが、香港で70年の歴史を誇る老舗の中国菓子店とのタイアップで、シンガポールでは今年初めて発売した。
月餅は4種類の異なる形をしており、中身の餡はいずれも蛋黄白蓮蓉(塩漬けしたアヒルの卵の黄身1個と蓮の実)で、一箱各種4個入りで52元(約840円)。ラインナップは、網タイツを履いたバニーガールのお尻の形をした「Bunny」、お尻の一部分を手で遮った「Cover-up」、Tバックショーツを履いた「T-back」、股割れパンツを履いた「The Split」の4種類。
シンガポール市民の多くは、「お尻型の月餅は、あまりにも奇想天外すぎて、何ともコメントしがたい」と感想を漏らしている。あるグルメ評論家は、「宣伝手法のひとつといえばひとつだが、こんな形をした月餅は、中国伝統文化の価値をおとしめるものだ」と批判の眼を向けた。
この月餅を企画した香港のトレンド生活用品ブランド企業の広報担当者は、「中国文化が内包する奥深さとユーモアを、斬新的な方法で融合させたいと思った。この商品は、弊社の創業者と最高総務責任者(CAO)の発案によるもので、数年前に香港で発売し、香港市民からは好評を得ていた。今年初めてシンガポールで売り出した」と述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月23日