中国の億万長者 上位100人の資産総額が44%増
フォーブス(中国版ウェブサイト)は16日、2013年フォーブス中国長者番付を発表した。同番付には純資産額が10億ドルを超える168人の長者が入選し、前年の113人から大幅に増加した。中国の上位400人の富豪の総資産は前年比35%増の3兆4746億元に、上位100人の総資産は44%増の1兆9276元に増加した。米シカゴ・トリビューン紙は、「中国はこの10年間で億万長者の増加が最も速い国になった」と指摘した。環球時報が伝えた。
フォーブス・アジア上海分社の范魯賢社長は、「同番付はインターネット・自動車・エンタメ・不動産など、今年の中国経済で成長した分野を反映した。ある面から見ると、中国の資産の急増は中国経済の減速と一致しない現象のようだが、実体経済で生じている状況、および優秀な経営者のその中における収益力を反映している」と説明した。
今年同番付のトップに輝いたのは、大連万達集団の王健林董事長だ。王氏は860億元の純資産で1位となり、前年の488億元から大幅に増加した。2位は前年1位であった飲料メーカー大手・娃哈哈(ワハハ)集団の宗慶後董事長で、純資産は683億元となった。上位100人のうち、不動産業界の長者が最多だった(泛海集団の盧志強董事長など)。これは中国の不動産価格の反転上昇によるものだ。他にも自動車メーカー、飲料メーカー、インターネット企業から多くの富豪が誕生した。
シカゴ・トリビューンは、「中国が世界最大の携帯電話・インターネット利用者の市場になるに伴い、長者番付の上位100人に占めるインターネット業界の長者が増加し、最も注目を集めている」と報じた。フォーブス中国語版の周健工編集長は16日、「今年はインターネットおよびインターネット関連の業界で、多くの経営者の資産が増加した。百度(中国検索最大手)、アリババ(中国EC事業最大手)、テンセント(中国SNS・オンラインゲーム最大手)の3社がトップ10に浮上した」と語った。新しいインターネット企業も成長しており、中国セキュリティソフト最大手・奇虎360は今年に入ってから株価が高騰している。インターネット関連企業(EC企業など)も、強い成長の勢いを示している。