MS社がXPサポート停止を発表 その真の狙いとは? (2)
中国の多くの機構と企業は、OSのアップグレードが緩慢だ。市場分析機構は、「企業・機構は多くの場合OSに基づき社内OA管理システムを開発しており、OSのアップグレードに伴い同システムもアップグレードする必要がある。これは時間と費用を浪費する」と指摘した。
マイクロソフトがこのタイミングで安全警告を出したのは、機構・企業がシステムのアップグレードと移行を済ませる一定の時間を確保するためでもある。
このほか、OSのアップグレードをためらっているユーザーが、使い慣れたXPの使用を続けている背景には、中国セキュリティソフト大手の奇虎360を含む中国の第三者ソフト開発企業が安全保障を提供できると宣言していることもある。
マイクロソフトは「サポートの停止」という慎重な表現により、ユーザーに「丸投げ」の印象を与えないようにしている。また実際に「丸投げ」した場合、その他のソフト企業に市場シェアを奪うチャンスを与えることになる。
モバイルネットワーク時代の到来に伴い、消費者の端末のモバイル性に対する需要が高まっている。タブレットPCやスマートフォンなどの新型ハードの普及により、ハードのアップグレードによるソフトのアップグレード・モデルチェンジのブームが訪れる可能性がある。
調査会社Forresterは、「2014年以降、ユーザーは柔軟性・モバイル性・互換性といった特徴を持つ最新OSの選択に意欲的になるだろう。これは人々の仕事と生活の利便性を高め、さらなる楽しみをもたらす」と予想した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月8日