ICカード産業の発展 安全技術の強化が必須
公共交通カード、社会保障カード、クレジットカード--さまざまなICカードが、現代生活において欠かすことの出来ない存在となった。このほど開かれた「第27回中国科学技術フォーラム--ICカードチップ安全技術・産業発展フォーラム」において、専門家は「ICカード産業が高度発展の軌道に乗ったのに伴い、その安全性に対する要求もより一層高くなった。ICカードの安全技術をさらに強化し、国家情報安全および国民個人の利益を保障すべきだ」と指摘した。新華網が伝えた。
中国工業・情報化部(工業・情報化省)電子情報司の丁文武司長は、「1993年にゴールドカードプロジェクトが立ち上げられると、中国ICカード産業は無から有へ、小から大への急発展を実現した。ICチップの設計・製造、モジュール包装、応用システムなどで高い技術を蓄積し、産業チェーンがほぼ形成された。中国企業が生産するICチップは、第2世代居民身分証、モバイル通信、交通、社会保障などの分野で幅広く活用されており、業界の応用および情報化建設を力強く支え、国家情報安全を保障している」と説明した。
同フォーラムでは、ICカード用チップに関連する学術界・産業界・検査認証機関などの専門家・学者が、ICカード用チップの現状と発展方針、安全技術と応用の現状、攻撃保護技術などについて検討・交流した。ある専門家は、「技術の発展に伴い、ICカードに対する攻撃と侵入の手法も多様化する。安全保護技術の強化は焦眉の急となっている」と警鐘を鳴らした。
専門家は、「国は独自の知的財産権を持つICカード技術と商品の研究開発と使用普及を力強く支援するべきだ。ICカード用チップの生産企業と関連する産学官の機構は、安全保護の研究の実力をさらに強化し、関連する人材を大々的に育成し、関連技術の進展をフォローし、世界と合致する検査基準・技術・ツールの研究開発を積極的に支持し、安全保護水準の向上と世界市場進出に向け条件を整えるべきだ」と提案した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月9日