第9期「中国金融センター指数」(CDI CFCI)が8日、河南省鄭州市で発表された。同指数をみると、中国の金融センター31ヶ所の競争力が緩やかに上昇し、金融資源の分布ではトップクラスの金融センターへの集中の動きがあることがわかる。新華社が伝えた。
同指数は中国(深セン)総合開発研究院(CDI)が発表したもので、今期の指数から、中国の金融改革の深まりと金融産業の経営効率の向上により、金融産業の成長ペースは国内総生産(GDP)の成長ペースを上回り、国民経済に占める金融産業の地位が上昇を続け、さらには中国の金融センターの競争力の緩やかな上昇を後押ししていることがわかる。金融センターの総合的競争力ポイントをみてみると、今期はセンター31ヶ所を擁する都市のすべてが成長を達成し、上昇幅の上位5都市には上から順に、北京、天津、鄭州、青島、成都だった。
同指数によると、中国の金融センターの総合競争力ランキング上位10ヶ所は上から順に、上海、北京、深セン、広州、天津、成都、杭州、重慶、南京、蘇州だった。このうち上海、北京、深センは3大全国的金融センターとして引き続きトップクラスの位置づけにある。大連は東北地域で、天津は北部沿海地域で、杭州は東部沿海地域で、広州は南部沿海地位で、武漢は中部地域で、成都は西部地域で、それぞれトップレベルの競争力を保持している。
同指数をみると、これら3つの全国的金融センターと6つの地域トップレベル金融センターが擁する商業銀行、証券会社、保険会社の資産額がセンター31ヶ所全体に占める割合は、商業銀行が90.21%、証券会社が76.92%、保険会社が98.38%になる。ここからトップクラス・レベルの金融センターは金融産業の発展で牽引役を担っていることがわかるが、専門家は金融センターの発展において「強い者がますます強くなる」マタイ効果を警戒すべきと注意を促す。
CDI金融・現代産業研究所の劉国宏所長は、「後発組の金融センター都市は先発組の都市の先行者としての優位性の下にあってマタイ効果から脱却したいと考えており、実体経済の改革に着実にサービスを提供し、改革の成果を真に勝ち取ることでしか、目下の全国的な金融センター建設ブームの中でぬきんでた存在になることはできない」との見方を示している。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年9月11日
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