中国の崔天凱駐米大使は1日、USAトゥデイ電子版への寄稿で「意見の相違は避けがたいが、有効に管理・コントロールできる。中米双方は共通利益が摩擦や溝を遥かに上回る。協力が唯一の正しい選択だ」として次のように指摘した。中国新聞社が伝えた。
40年前に中国の改革開放の始動と中米国交樹立が同時に行われた。改革開放は中米国交樹立と両国関係の発展に原動力と活力を与え、中米国交樹立は改革開放のために非常に重要な外部環境を創造した。この2つの大きな歴史的プロセスは入り交じり、両国及び世界の人々に多大な利益をもたらした。
意見の相違は避けがたいが、有効に管理・コントロールできる。なぜなら両国関係の発展を維持する幾つかの重要な要素に変化はなく、両国民共に素晴らしい生活を追い求めており、両国は重大な世界的試練に協力して対処する必要があるからだ。中米双方は共通利益が摩擦や溝を大きく上回っており、協力が唯一の正しい選択だ。
双方は互いの核心的利益と重大な懸念を尊重し、「中華人民共和国とアメリカ合衆国の外交関係樹立に関する共同コミュニケ」など3つの共同コミュニケを厳格に遵守し、「一つの中国」原則をいささかも揺らぐことなく堅持する必要がある。
新たな国際情勢の下、中米関係は再び歴史の十字路に立っている。両国民は中米関係の発展に大きな期待を寄せ、その中から一層の利益を得ることを望んでいる。今後40年を展望すると、中米関係は引き続き両国民が定義するべきだ。
中米は「和すれば共に利し、争えば共に傷つく」。われわれは両国首脳が共に先導する中、「一朝一夕を争い」、調整・協力・安定を基調とする二国間関係を推進する必要がある。意思疎通を強化し、相互信頼を増進し、協力に焦点を合わせ、通商問題の協議による解決に一段と力を入れることを含め、意見の相違を適切に処理する必要がある。
中米関係のビルは共通利益の強固な土台の上に築かれており、過去40年間に困難を幾度も経験してもなお屹立している。この土台を損ない、または覆そうものなら、共倒れになるだけだ。安定し、チャンスに満ちた中米関係を子々孫々に残すことは、われわれにとって共通の歴史的責任だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年1月3日
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