カナダ側は国際社会を震撼させるに足る出来事を成したといえる。それはトランジットのためカナダ・バンクーバーを訪れた中国国民、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)が、あろうことが米側の要請に応じたカナダ側に拘束されたのだ。中国国民の合法的で正当な権益への重大な侵害であり、法律を顧みず、情理にかなわず、極めて悪質だ。(人民日報「鐘声」国際論評)
明確な理由を示さないままに拘束し、当事者の人権を公然と侵害した。カナダ警察当局は裁判で罪名を言い渡すことなく、法の精神を完全に無視し、推定有罪の選択をし、当事者に手錠をかけ、足かせをつけた。いわれもなく中国国民を重罪人として扱い、荒々しく基本的人権を踏みにじり、人格的尊厳を侮辱する。これのどこが文明国のすべき事なのか?
中国企業のファーウェイを様々な不当な手段で弾圧する手法は、人には見せられぬ彼らの薄暗い心を暴露したほか、これは他人を害しようとしてかえって自身が災いを招くことになるだろう。ファーウェイは一挙一動が世界に影響を与える。ファーウェイのサプライヤーは2000社を超える。瑞声科技、比亜迪、富士康など中国企業だけでなく、クアルコム、インテル、ブロードコムなど米国企業もある。カナダがファーウェイCFOを拘束したとのニュースが報じられると、米株市場は全面的に暴落した。拘束によって、今後の見通しへの市場の不確定性が増したとアナリストは指摘する。
中国側は状況を知ると直ちに厳正な申し入れを行い、厳正な立場を表明するとともに、当事者に領事支援を行った。中国側は8日、カナダの駐中国大使を呼び出し、ファーウェイCFOの拘束について厳正な申し入れを行い、強く抗議した。中国側はカナダ側に対して、直ちに被拘束者を釈放し、当事者の合法的で正当な権益をしっかりと保障するよう強く求め、さもなくば必ずや重大な結果をもたらし、カナダ側が全ての責任を負うことになるとした。
カナダ側は過ちを正し、中国国民の合法的で正当な権益への侵害を直ちに止め、中国国民に対して然るべき説明をしてのみ、重い代償の支払いを回避できる。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年12月10日
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