モバイル・ワールド・コングレス2019(MWC 2019)が28日、スペインのバルセロナで閉幕した。11万人近くの来場者と2400社超の企業を集めた今大会では、第5世代移動通信システム(5G)が最も頻繁に使用されたキーワードとなっている。新華社が伝えた。
一連の5G設備が正式に商用化の段階に入った。中国企業を含むスマホメーカーは商用化5Gスマホを発表した。華為(ファーウェイ)の「Mate X」、中興(ZTE)の「AXON 10 Pro」、サムスンの「Galaxy S10」などが広く注目を集めた。スペイン通信事業者のテレフォニカは、5G技術の自動運転の応用例を展示した。英通信大手のボーダフォン・グループも、5G技術を使った遠隔操作手術を披露した。
今大会では、ファーウェイの製品と技術が好評を博し、多くの賞を授与された。ファーウェイとの事業提携の意向を示す企業も少なくなかった。ボーダフォンのニック・リードCEOは記者会見で、「ファーウェイ製品の使用禁止は、欧州の5G時代の訪れを遅らせるだけだ。ファーウェイと協力しなければ、我々の業界のみならず、国のインフラが不健全な状態に置かれる」と述べた。
しかし、5Gの応用の将来性について、通信企業は模索に時間をかける必要がありそうだ。豪通信企業のテルストラのアンドリュー・ペンCEOは、「全世界の通信事業者が投資収益率の持続的な低下という問題に直面しており、戦略を見直す必要がありそうだ」と話した。
米通信企業のリバティ・グローバルのマイク・フライズCEOは、「多くの通信事業者が5Gの商用化モデルを未確定であり、そして最大の問題は価格だ。消費者は少ない支出で多くのサービスを利用したいと思っている」と述べた。
5G製品の他に、今大会では最新のスマホ、タブレットPC、VRゴーグル、家庭用インターネットスマート設備などの個人用製品と、IoT、クラウドコンピューティング、自動運転、産業用ロボットなどが展示された。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年3月1日