学生の学習意欲や思考する楽しさ刺激する各大学のユニーク講座

グルメレシピに火加減まで学べる浙江大学の「食いしん坊講座」が人気

人民網日本語版 2019年03月04日15:25

ヨーグルトにチーズ、東坡肉(豚の角煮)など浙江大学でこのほど開講されたグルメをテーマとする「食いしん坊講座」が、最近ネットで話題となっている。この斬新なカリキュラムに「癖になりそう」と称賛する学生も少なくない。人民日報海外版が報じた。

各大学の教員たちは、ここ数年、カリキュラムの楽しさと実用性を向上させようと様々な工夫を凝らした講座を数多く開講している。山東大学の教員は、モバイルゲームを使った歴史上の人物を分析するネットゲームの授業を開設し、架空の人物と歴史上の人物を分別し、分析することで、わかりにくい歴史の知識を身近でわかりやすい討論のテーマにすることに成功している。また、華中師範大学の教授は、「湖北の標準語」で授業を展開し、そのユーモアと面白みに溢れる言葉で、中国の古典詩詞に分かりやすい解説するという工夫を凝らしている。

これらはいずれも、高等教育(大学レベル)段階での有意義な革新的試みといえる。気軽で楽しいムードは学生たちの学習意欲や思考する楽しさを刺激している。しかし、こうしたネットで人気を集めるカリキュラムの背後に存在する問題も、注目すべきだ。まず、大学教育がネットで人気を集める方向性で展開されていくと、世間からより高く注目されることにはなるが、同時に、授業そのものが備えるべき奥深い内容が失われてしまうことになる。また、一部の大学生は、こうしたネットでの人気といううわべだけに惹かれて、良く考えずに講座を選択してしまい、学問を収めるという本分を二の次にしてしまう可能性もある。

いつの時代も教育とは、総合的かつ系統的な積み上げであり、各方面の積極性と創造性が十分に機能し合ってはじめて、ネットで人気を集め、しかも聴講するに足るカリキュラムになると言えるだろう。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年3月4日

  

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