中国の2000年代生まれの大学生は何にお金を使うか? (2)

人民網日本語版 2019年03月28日13:15

▽どのようにお金を使うか?

同「報告」によると、大学生は日常的にオンライン決済を利用する割合が95%を超えている。食品・飲料品は近所で買い、携帯電話やスキンケア製品などの個人で使うものはネット購入とオフライン購入の割合が6対4になる。具体的にみると、大学生の90.7%が日常的に淘宝(タオバオ)を利用し、天猫(Tmall)と京東もよく利用する。二線・三線都市の大学生は唯品会と拼多多を利用する割合が一線都市よりも高い。一線都市で学ぶ大学生は網易考拉、蘇寧易購、小紅書、アマゾン、網易厳選を利用する割合が二線・三線・四線都市の大学生よりも高い。

劉さんは、「いつも基本的に利用しているのはモバイル決済。今はモバイル決済がとても便利で、スーパーでも道ばたの屋台でも携帯電話で支払いができる。この前現金で支払ったのが遠い昔のことのような気がする。昔はよくお金をなくしていたが、モバイル決済を使うようになって、出かける時に現金が必要なくなり、暮らしがものすごく便利になった」と話す。

専門家は、「95後(1995年から1999年生まれ)の大学生の多くは生まれた時からインターネットがある『ネット原住民』。特に中国でモバイル決済普及するのにともない、彼らは消費活動でキャッシュレス決済のスピードと便利さを体験してきた世代だ。ただこれは行き過ぎた消費の問題を招きやすいともいえる。大学生の多くが、「モバイル決済は非常に便利で、気づかないうちに支出がオーバーしてしまう」と打ち明ける。

商務部(省)国際貿易経済協力研究院国際市場研究所の白明副所長は、「今の大学生が接触する消費財の多くは確かにモバイル決済端末でより便利に手に入るようになった。これは正常な現象で、オンライン消費の層を育成するのにプラスになる。他の消費者に比べ、大学生は消費のレベルも質も高く、このことは新たな消費の原動力を育成する上で確かにプラスだ。だが大学生層は一般的に安定した収入源がなく、オンライン消費が便利になり過ぎると消費が支出超過になる可能性があることに注意しなくてはならない。大学生のオンライン消費は収入と支出をしっかり踏まえることが重要だ。この点では、大学と両親が相応の教育を担うべきだ」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年3月28日

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