2018年の中国社会科学院「中国大学生追跡調査(PSCUS)」の研究結果がこのほど発表された。全国18大学の大学生を対象として行われたこの調査の結果、約6割の大学生が、「ネットライブ配信を観たことがある」と答え、そのうち14.4%は、「ほぼ毎日見ている」とし、1週間に1回以上ネットライブ配信を観ている人は、サンプル総数の5分の一以上であることが判明した。中国青年報が伝えた。
このほか、男子学生がネットライブ配信を観る頻度は、女子学生を上回っており、女子学生の約半数は「ネットライブ配信を観たことがある」と答え、男子はこの割合が7割に達した。
今回の調査に携わった社会科学院の博士課程学生・郭亜平さんは、「大学生の約4割が、ネット有名人に関心を抱いていた。このうち8.0%は、ほぼ毎日、気になるネット有名人の動向をチェックしており、16%は少なくとも週1回チェックしている」と紹介した。
大学生が視聴しているネットライブ配信やネット有名人をジャンル別でみると、「95後(1995年から2000年生まれ)」に人気が高いジャンルは、「ゲーム」や「科学技術」、「美容・コスメ」だった。一方、人気が低かったライブ配信のジャンルは、「財政経済(2%)」と「教育(3%)」だった。
「ネットライブ配信プラットフォームでライブ配信を実際に行ったことがある」と答えた大学生は8.0%、「番組のキャスターになりたいと思っている」は、23.8%だった。このうち3割以上が、「ゲーム番組のキャスターになりたい」と答え、約2割が「グルメ番組のキャスターになりたい」とした。