また、アルコールには利尿作用があることから、就寝前の飲酒によって、夜中にトイレに起きる頻度が高くなる。
誤解3:ベッドでのテレビ鑑賞はリラックスするのに効果的
就寝前に心身ともにリラックスするため、テレビなどを観ることが多い人もいる。しかし、ロビンス博士は、「寝る前に観るテレビ番組は、報道番組が多く、その内容が不眠に繋がったり、あるいはストレスや緊張をもたらす可能性がある」と警告している。
テレビのほか、スマホやタブレットPCなどの電子機器にも注意が必要だ。これらの電子機器から発せられるブルーライトによって、メラトニンというホルモンの分泌が抑制されることが、すでに研究から判明している。メラトニンは、人が睡眠状態に入りやすくする働きがあるからだ。
誤解4:たとえ眠れなくともベッドから出てはならない
誰もが早く眠りにつきたいがために、数をかぞえたりする。しかし、このような試みを長く続けても、眠れるとは限らない。こんな時は、一体どうしたらよいのだろうか?そんな場合、無理やり寝ようと自分を追い込み過ぎないことが大事。例えば、ベッドから起きて、靴下をたたむなど、あまり頭を使う必要のないことをしてみると良い。
ロビンス博士は、「一般的に、健康な人であれば、ベッドに入ってから入眠するまでに約15分かかる。もし、あまり長い時間眠れないのなら、さっさとベッドから出て環境を変えるべきだ」と指摘する。
誤解5:目覚まし時計が鳴ったあと、少し二度寝する
多くの人が、目覚まし時計が鳴ったあと再び二度寝する習慣があり、このプラス数分間の睡眠に大きい効果があると思っている。