中国経済の強靱さはどこからくるのか?

人民網日本語版 2019年05月07日16:28

ここ数年、内蒙古(内モンゴル)自治区フルンボイル市ジャラントン市は「豊かな自然は金銀同様の価値がある」との理念を深め、「グリーンで発展し、人々を豊かにし市を強くする」ことをテーマに、環境保護に更なる力を入れ、かつての荒れ山や荒れ地が今では緑の森林や一面の花々に生まれ変わった。「メーデー」(5月1日)連休期間には、大興安嶺山脈のツツジが満開のシーズンを迎え、受け入れた観光客はのべ33万人に達した。(画像提供:人民図片)

「メーデー」(5月1日)の連休期間中、一日あたり平均9266本の列車が疾走し、1万6千便の航空機が離着陸し、国内観光客受入数はのべ約1億9500万人に上り、銀聯ネットワークの取引金額は1兆2900億元(1元は約16.4円)に達し、中国人は一日に3225億元をモバイル決済で支払ったことになる。

こうした数字は中国経済の力強い内生的原動力の縮図だ。複雑で厳しい中国内外の情勢に直面しながら、中国経済の運営状況は今年に入って好調なスタートを切り、主要指標は合理的範囲にとどまって期待を上回り、強靱さを十分に示した。

経済は安定的に成長した。第1四半期の国内総生産(GDP)は約21兆3千億元で、2005年の通年のGDPを上回った。比較可能な価格で計算すると、前年同期比6.4%増加し、増加率は前期の水準を保った。国家統計局国民経済計算司の趙同録司長は、「GDP成長率は14四半期連続で6.4〜6.8%の水準を保ち、ここ数年の安定成長傾向が続いた」と述べた。

雇用は持続的に増加した。第1四半期の全国小都市の新規雇用者数は324万人に上り、通年計画の29.5%を達成した。小都市の失業者の再雇用者数は117万人、就職に困難を抱えた人々の雇用者数は39万人だった。3月の全国小都市の調査失業率は5.2%で、前月比0.1ポイント低下した。

物価は緩やかに上昇した。第1四半期には、全国の消費者物価指数が1.8%上昇し、上昇率は前期比0.3ポイント低下した。

国際収支はバランスを保った。第1四半期には、中国の物品貿易輸出入額が前年同期比3.7%増加した。3月末には、人民元の対米ドルレートは6.73元/1ドル(1ドルは約110.7円)で、前年末比1.9%上昇した。外貨準備高は3兆988億ドルに上り、前月末比86億ドルの増加となり、5ヶ月連続で増加した。

個人所得の成長率が経済全体の成長率をやや上回った。第1四半期には、全国の一人あたり平均可処分所得の実質成長率が6.8%に達し、GDP成長率を0.4ポイント上回り、一人あたり平均GDPの成長率も上回った。

▽中国経済の強靱さはどこからくるのか?

中国経済の強靱さは中国経済の基本的な面からきている。中国は物質的基礎が厚く、人的資源が豊富で、発展の潜在力が非常に大きく、今は新型の工業化、情報化、都市化、農業の近代化が歩調を合わせて発展しているところで、広大な市場には余力がある。中国の発展は今なお重要な戦略的チャンスの時期を迎えており、経済が長期的に好転する状況には変わりがない。特にここ数年は供給側構造改革の深化により達成された積極的な成果が経済運営を後押しして、価格上昇、コスト低下、収益改善、信頼感強化という良好な循環に向かっている。

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