リンパ腫、治癒率が最も高い腫瘍の一つに

人民網日本語版 2019年09月16日11:18

「世界リンパ腫デー」に当たる15日に開かれた第2回世界リンパ腫デー宣伝・教育イベントにおいて、中国臨床腫瘍学会抗リンパ連盟主委、北京大学腫瘍病院リンパ科主任の朱軍氏は「リンパ腫は制御率・治癒率が現在最も高い腫瘍の一つだ」と述べた。科技日報が伝えた。

リンパ腫はリンパ系組織から発生する悪性腫瘍で、近年多発している悪性腫瘍の一つでもある。統計データによると、中国のリンパ腫発病率は10万人中6.68人で、毎年約10万人が新たに発病している。つまり約5分に1人がリンパ腫と確認されている計算で、そして発病率が年を追うごとに上昇しており、若年化の傾向を呈している。

朱氏は「腫瘍細胞の病理的特徴によると、リンパ腫は主にホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2種類に大きく分かれる。うち後者は最も一般的なリンパ腫で、リンパ腫全体の約91%を占めている。非ホジキンリンパ腫のうち最も多いのはB細胞リンパ腫で、5割に迫る」と説明した。

そして、「この20年間近くで、中国のリンパ腫治療には大きな改善があり、治癒率が大幅に向上した。正確な病理診断と分子診断を導きとし、リンパ腫ターゲット及び免疫治療の飛躍を推進した。うちホジキンリンパ腫の治癒率は70−80%、さらにはそれ以上にのぼる。中国内でよく見られるB細胞非ホジキンリンパ腫について、分子ターゲティング治療薬のリツキシマブとCHOPを合わせる化学療法は、中国内外の権威ある臨床指南が一致して推薦する治療プランで、研究によるとその臨床治癒率は最高で70%にのぼる。これはリンパ腫治療分野の大きな進歩だ」と続けた。

上海瑞金病院血液科主任医師である沈志祥教授は「一連の有利な政策と力強い措置により、多くの腫瘍治療薬が医療保障の適用範囲内に収められている。患者の経済的な負担を大幅に軽減し、薬品のアクセス可能性を高めている」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年9月16日

  

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