経済効果6600億円のくまモンはどうやって生まれたか (4)

人民網日本語版 2019年09月20日09:17

水野さんのデザインはこれまで多くの人に驚きを与えてきた。アートは全然わからないという人でも、感覚的にその良さがわかるという。実際、どのデザインの背後にも、水野さんの十分な下調べがある。図書館に入り浸ってたくさんの資料を調べたり、顧客と何度もやりとりを重ねたりして、どんな細かい部分もいい加減にせず、1つの作品にいつも半年やそれ以上の時間をかける。

日本のトップレベル大学・慶応義塾大学は博学な知識と豊富なキャリアを備える水野さんを特別招聘准教授として迎え入れ、ブランディングデザインの講義を任せている。

水野さんは取材に対し、「自分はいつも知識がもたらす刺激が想像力をより多くかき立てると信じてきた。今回の個展がデザインに携わる人だけでなく、一般の方に少しでも刺激を与えることができれば本望だ」と述べた。また北京では水野さんの個展が10月13日まで約1ヶ月開催される。

水野さんはこれまで中国要素の入った作品をデザインしたことはない。水野さんは、「パンダとか赤色といった中国らしさは素晴らしい素材だが、一番やりたい『作品』は都市デザインだ。中国は各地でスマート都市の建設が強力に推し進められており、こうした仕事の依頼を受けて、人類のための住みやすい環境作りに少しでも寄与できるチャンスが来ないかと思っている」と抱負を語った。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年9月20日

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