新中国成立70周年

復旦大学、5億画素級クラウドカメラを開発

人民網日本語版 2019年09月23日13:33

「上海の中心市街地の適当な位置から、外灘全体の人の流れを詳細な点まではっきり見える」。これを可能にしているのは、復旦大学の科学研究チームがリード役となり、研究開発に取り組んだ5億画素クラウドカメラシステムだ。同システムに基づき開発された5億画素スマート動画遠望カメラが、第21回中国国際工業博覧会で展示された。新華社が伝えた。

5億画素のカメラはどのような写真を撮影するのだろうか。復旦大学ミクロ電子学院教授で、同研究チーム責任者の曾暁洋氏によると、これはカメラが画像の非常に細かなディテールまで撮影できることを意味する。たとえ数万人も収容できる競技場で撮影するフルパノラマ写真でも、すべての人の顔が鮮明に写る。これに人工知能(AI)を利用することで、大量のデータ(顔認証など)のターゲットを測定・識別し、瞬時にして特定のターゲットを発見できる。

曾氏は「より鮮明に見ることと広く見ることは従来のカメラにとっては矛盾することだ。2000万画素を1万人に分配すれば1人あたり20画素のみで、人のターゲットをはっきり見ることは不可能だ。超遠距離撮影、超高画質撮影、超高速イメージングという3つの条件を同時に満たすためには、カメラの画素数を大幅に高めなければならない。5億画素クラウドカメラシステムの登場は、技術面から従来の撮影の特定ルールを打ち破り、不可能を可能にした」と説明した。

超高画素数写真以外に、この高性能クラウドカメラは同じ分解能のリアルタイム動画を撮影できる。リアル動画はカメラに対して計算速度及び運行効率のより高い条件を突きつけている。毎回のイメージングで100枚ほどの1000万画素数の写真を高精度かつ隙間なく合成して作る。連続動画は25fps(フレーム毎秒)で、1秒内に25回以上イメージングを結びつけることを意味する。同チームが開発した3/5億画素のクラウドカメラシステムは現在、「同心円状複合スケール光学イメージング」「ハード1億画素級リアルタイム動画画像合成」を実現している。10億画素以上のクラウドカメラシステムのキーテクノロジーも研究開発の段階に入っている。

同チームの科学研究者も、「超高画質クラウドカメラは超遠距離と高画質イメージングの特徴により、プライバシーの保護に高い要求を突きつけた。大量の動画・画像データの取得には、力強い監督管理が必要だ」と指摘した。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年9月23日

  

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