旅行中には美味しいものや面白いものを購入しがちだ。帰る時にトランクを整理すると、お土産が入らないため、やむを得ず新しいトランクを購入してしまうということを多くの人が経験しているはずだ。杭州職業技術学院の大学2年生の王佳炎さんはその解決策として、容量を自在に調節できるトランクを自ら創り出した。銭江晩報が伝えた。
このほど開催された浙江省第16回「チャレンジカップ」大学生課外学術科学技術作品コンクールにおいて、この革新的で実用的な作品が1等賞を獲得した。
最初のリサーチから、その後の見取り図作成、プラン修正、設計図決定、3Dモデリング、初の模型、それから材質選択、試験の繰り返しにより、完成品の模型「X-Lite suitcase超伸縮トランク」を作るまで、王さんと仲間の楊帆さん、王思佳さん、葉霊傑さんは1年以上の時間を費やした。
王さんは取材に対して、「1年生の時からこのトランクの設計を開始した。今やもうすぐ3年生で、製品は何世代も更新してきた。当初は布の伸縮カーテンを設計していたが、伸縮の段階を調節できず使いにくかったので、すぐに否定された」と話した。
最新のトランクはアルミ合金の「X型」伸縮支柱を使用している。トランク内の物の増減に応じて箱の厚みを数段階に調節可能で、収縮状態から最大2倍に調節できる。つまり、二つ分の大きさに変身できるというわけだ。
このトランクを詳細に観察してみると、伸縮機構は主に「X型」伸縮支柱、段階調節構造、アコーデオンカーテンのような防水カバーでつくられている。スムーズに伸縮でき、段階も安定する。
この超伸縮トランクはすでに浙江方円検測集団股フン有限公司(フンはにんべんに分)の検査・認証に合格し、業界が認める品質検査報告を獲得している。また企業からも注目され、技術開発契約を結んでいる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年5月30日