直立姿勢の練習を行う閲兵式に参加する空軍隊員(撮影・彭洪霞)。
国慶節(建国記念日、10月1日)に執り行われる新中国成立70周年の閲兵式において、空軍徒歩方隊(正方形の隊列)も華々しく登場することが予定されている。中国放送網が伝えた。
午後3時の閲兵訓練場は、厳しい日差しが照り付け、まるで焼けるような暑さだった。方隊が1隊列ごとに通過するたび、白い砂ぼこりが巻き上がった。空軍徒歩方隊は予定より早く所定の位置につき、午後の訓練が始まった。
閲兵訓練場の程強さん(撮影・彭洪霞)。
第14列目に並ぶ隊員の程強さんは直立姿勢を保つため、教官に申し出て、バックパック用のベルトで自分の脚を縛り、脚の形を強制していた。やや「O脚」気味の程さんは、直立したときに両方の膝がくっつかない。そのため閲兵式の選抜テストが行われる1ヶ月前から、彼は脚の矯正をスタートし、夜寝る時にも、膝にベルトを巻き付けたまま眠っていた。
常に真剣に訓練に励む程さんは方隊から何度も「訓練模範生」として表彰されている。だが多くの人は、彼のこうした努力は今回の閲兵式に向けた集中訓練から始まったものではないことを知っていた。
「大きくなったらパラシュート隊員になる」という横断幕を高く掲げた程強さん(12歳当時)。
2008年に四川省でブン川地震(ブンはさんずいに文)が発生した際、パラシュート部隊は被災地に駆け付け、被災者の郷里再建と生産回復の手助けを行った。部隊による被災者救済活動が終了したとき、当時小学生だった程さんは「大きくなったらパラシュート隊員になる」と書いた横断幕を掲げ、救援部隊に感謝の気持ちを示した。その姿がメディアで報道されると、程さんはネットユーザーの間で「地震被災地の男の子」として話題を集めた。
程強さんの隊列動作を指導する何文翔教官(撮影・彭洪霞)。
炎天下の夏の日、毎日4リットルの水を飲む閲兵式訓練を受ける隊員(撮影・謝程宇)