百度は26日に湖南省長沙市で、自動運転タクシーチーム「ロボタクシー」の試験運用を開始したと発表した。第1陣となる45台の「アポロ」と、一汽紅旗と共同開発した「紅旗EV」ロボタクシーチームが試験運用を開始した。北京青年報が伝えた。
長沙市の市民は同日より、アポロ公式サイトにアクセスしシードユーザーを申請でき、試乗・体験のチャンスを手にする可能性がある。
ある体験者は後部座席に座り、前方のディスプレイをタップした。すると、ボタン一つで車の自動運転を開始することができたという。乗客の安全を守り、現在の法制度を遵守し、乗客の安全を最大限に保障するように、試験運用の運転席には安全員が座ることになっている。
走行中、車は道路状況に基づきスマートに車線変更し、さらに周辺の車の走行状況に基づき、近距離の追い抜きなどに対して自動的に道を譲る。
乗客用のディスプレイは体験中、路上の歩行者や自動車、さらには一般的な車の死角の道路状況をリアルタイムで表示する。車で遮られても、前方の信号の変化や待ち時間などの情報を目にすることができる。すべての道路状況が一目瞭然だ。
「自動運転はテレビでしか聞いたことがなく、まだ遠い存在だと思っていた。ところが今日、それが私たちの生活の中にあることを知り、不思議な感覚だ。一般人の生活に進出することに期待する」
アポロは今年6月、長沙市政府が発行する45枚の有人試験ナンバープレートを取得した。長沙市の自動運転テスト開放道路は現在、長沙市人工知能(AI)科技城、梅溪湖、洋湖、大王山、ハイテク区などを経由する。全長は135キロ、モデルエリアの面積は70平方キロ。中国で道路が最も長く、面積が最大で、最も複雑なシーンをカバーする、車・道路協同インフラが最も先進的なスマート運転モデルエリアとなっている。
アポロ・ロボタクシーチームの長沙市における試験運用道路は、年末までに50キロ前後にのぼる見通し。来年上半期には長沙市の開放済みの道路135キロをカバーする予定。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年9月27日