第32回東京国際映画祭の中国映画週間イベントが29日、東京で閉幕し、ゴールドクレイン賞(金鶴賞)の授賞式が行われた。俳優の張涵予(チャン・ハンユー)と女優の姚晨(ヤオ・チェン)が最優秀男優賞と最優秀女優賞をそれぞれ受賞したほか、「流転の地球(原題:流浪地球)」の郭帆(グォ・ファン)監督が最優秀監督賞、「高度一万メートルの奇跡(原題:中国機長)」が最優秀作品賞を受賞した。新華社が伝えた。
今回の中国映画週間には、「ナタ~魔童降臨~(原題:哪吒之魔童降世)」や「流転の地球」、「烈火英雄~戦士達に贈る物語~(原題:烈火英雄)」など、テーマやジャンルの異なる中国映画10作品が上映され、日本の観客に変化しつつある中国をもっと知ってもらうことを目指した。
在日本中国大使館の郭燕公使は、「中日両国の関係は今まさに新たな出発点に立っており、両国の文化交流も新たなチャンスを迎えている。両国の映画人がこのチャンスを手にし、映画の交流と協力を強化して、両国の人々の友情を増進するための役割を発揮してもらいたい」とした。
今回の東京国際映画祭は10月28日から11月5日までの日程で行われ、多くの中国語映画が出品されている。なかでも中国の王瑞(ワン・ルイ)監督による「チャクトゥとサルラ(原題:白雲之下)」はメインコンペティション部門の選考対象作品としてノミネートされており、世界各国の13作品と共に最優秀作品賞「金麒麟賞」をかけて競い合う。
また、余非(ユー・フェイ)監督がメガホンをとり、役所広司と張静初(チャン・ジンチュー)、林柏宏(リン・ボーホン)主演の中日合作映画「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁(原題:氷峰暴)」も公開される。
同映画祭では中国人女優の章子怡(チャン・ツィイー)がメインコンペティション部門の審査員委員長を務めている。(編集TG)
「人民網日本語版」2019年10月30日