世界初の6G白書には何が書かれているか

人民網日本語版 2019年10月28日09:42

今年3月、世界初の6Gサミットがフィンランドで開催された。主催した同国のオウル大学は各国からトップクラスの通信専門家70人を招き、非公開の会議を開催した。主な内容は、知恵を出し合い力を合わせることを目指した話し合い、世界初の6G白書の作成で、6Gの発展の基本的な方向性を明確にすることだった。「科技日報」が伝えた。

その後、この「6G モバイル・スマート・どこにでも広がる重要な駆動力と研究の課題」と題した白書がついに登場し、6Gが人々の暮らしをどのように変えるか、技術的な特徴は何か、解決すべき技術的難点は何かなどについて、初期段階の回答を出した。

6Gが生活の変革を引き起こす

同白書は今後を展望して、「2030年までに、6G技術の訪れにともない、今はまだ幻想としか考えられない多くのシーンが現実のものになり、人類の暮らしには巨大な変革が押し寄せる」とした。

新型のディスプレー、センサー、イメージング設備、また低消費エネルギーの専用CPUなどの技術が発展すると、現在のスマートフォンは軽量のメガネに取って代わられ、超高速の通信速度により超高度の解像度・フレームレートが実現し、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、混合現実(MR)が一体化した「XR」サービスの提供が可能になり、感覚器官や運動機能と切れ目なくつながったサービスが受けられるようになる。

高解像度のセンサー・イメージング設備、ウェアラブルディスプレー、超高速モバイルネットワークがリアルタイムのキャプチャー、伝送、3Dレンダリングなどの遠隔情報を現実のものに変える。たとえば会議で参加者全員の姿をリアルタイムで撮影し、XRを通じて感知できる幻覚を創り出し、違う都市にいる人たちが同じ部屋にいるように感じることができるという。遠隔教育、共同設計、遠隔医療、テレワーク、先端3Dシミュレーショントレーニング及び国防分野など、応用できる分野は幅広い。

30年以降、世界ではネットワークに接続する自動運転車両が100万台に達し、交通輸送や物流がより効率的になる。自動運転車両には家、学校、職場の間の運行する自動運転自動車もあれば、貨物を輸送する自動トラックやドローンもある。車両ごとに複数のセンサーを搭載し、これにはカメラ、レーザースキャナー、オドメーター、テラヘルツレーダーなどが含まれる。アルゴリズムは周囲の環境地図を迅速に融合生成する必要があり、衝突する可能性のある車両、通行人、動物などの情報も必要だ。

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