パナソニックがLCDの生産終了 世界の液晶パネルの生産能力が再構築 (2)

人民網日本語版 2019年11月27日10:40

調査会社の北京群智諮詢がまとめた研究データでは、今年第1-3四半期のテレビ用液晶パネルの出荷量と出荷面積のランキングで、京東方(BOE)が4090万枚と2170万平方メートルでどちらも1位になった。このほか、華星光電、中電熊猫、恵科、彩虹光電、シャープなどの中国企業も続々とランクインした。予測では、2020年以降、中国メーカーの生産能力が全体の50%以上を占めるという。

今、世界では多くの大手液晶パネルメーカーが相次いでこのビジネスから撤退し、その一方で中国メーカーのシェアが急速に上昇している。この現象に直面して、産業ウォッチャーの丁少将氏は、「これは主に内外の2つの要因がある。まず外部の環境として、中国メーカーが液晶パネル技術を確立するようになってから、中国のコスト面の優位性により価格が低下を続け、市場競争において、中国以外のメーカー・ブランドの競争上の優位性が大いに低下したということがある。次に内部をみると、パナソニックブランド自身もモデル転換・バージョンアップを進めており、新材料、エネルギーなどより重要な川上の部品や戦略的新興産業の分野に移転しつつあるということがある。これはハイテク産業の自然な産業移転の流れだ」との見方を示した。

テレビメーカーが相次いで注力するのは 高級化する大型テレビ

今年に入ってから、大手テレビメーカーが相次いで高級化した大型テレビに注力するようになった。奥維雲網(AVC)のまとめたデータによれば、今年第3四半期には中国テレビ市場の平均販売サイズが50インチを急速に突破し、50インチ以下の販売量はオンラインで前年同期比5.5%、オフラインで同7.1%、それぞれ減少した。その一方で、65インチ以上はオンラインが5.2%、オフラインが7.3%、それぞれ増加して、大型液晶パネルの出荷量の著しい増加にもつながった。

群智諮詢の研究データでは、今年第3四半期には世界のテレビ用液晶パネルの出荷量が7176万枚に達して前期比2.7%増加し、前年同期比4.1%減少した。出荷面積は約4106万平方メートルで、前期比6.8%増加、前年同期比2.4%増加した。注目すべきは、同期の65インチ製品の出荷量は562万枚で同33.1%増加し、世界シェアが1.6%増加したことだ。

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