パナソニックがLCDの生産終了 世界の液晶パネルの生産能力が再構築 (3)

人民網日本語版 2019年11月27日10:40

だが一方で、テレビの平均価格が低下を続け、ここから川上の液晶パネルの供給過剰ぶりや価格の持続的低迷がうかがえる。価格低下がもたらす損失のプレッシャーに直面して、メーカーは第3四半期末から生産量や生産能力を主体的に調整しており、液晶の生産能力を加速的に推進して、有機ELディスプレイの生産へとコマを進めるメーカーも多い。

分析:外資ブランドは川上の重要部品分野で引き続き優位性をもつ

前出の丁氏は、「川上から眺めると、一方で液晶パネルの産業ラインは生産能力を大幅に削減しており、末端の市場価格の上昇を後押しすることになる。また一方で一部の液晶パネルメーカーは技術のウェイトが低いビジネスをやめて、ハイテクの方向へバージョンアップし、製品技術の価格交渉力を向上させ、端末市場全体を高度化の方向へ発展させようとしている」と分析した。

また丁氏は、「未来のグローバル液晶パネル産業の局面から考えて、中国のメーカーは主導的地位を占めるようになると見込まれる。現在、これまでの『チップがなくパネルがない』状況は大きく改善されてはいるが、外資ブランドが引き続き先端製造業や川上の重要部品などの分野で明らかに優位性を備えているということを冷静に認識しなければならない。現在、パナソニックなどの外資ブランドの多くが先端技術分野で依然として強い競争力をもち、牽引力を発揮できる新技術により多くの勢力を注ぎ込むようになった。たとえば有機ELディスプレイなどの重要技術は今なお少数の外資ブランドの手に握られている」と指摘した。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年11月27日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング