成都高新減災研究所は9日、同日午後3時20分に四川省綿陽市安州区でマグニチュード(M)4.6の地震が発生したと発表した。同研究所と応急管理部門(元・地震部門)が共同で構築した大陸部地震警報ネットワークは今回、揺れが到達する前に警報を発することに成功し、綿陽市には揺れ到達の7秒前に、成都市には25秒前に、それぞれ警報を発した。中国新聞網が伝えた。
テレビ画面などに表示された地震警報(撮影・鐘欣)。
震源地から近い地域では、テレビや携帯電話、地震警報専用端末などが地震警報を発した。大まかな統計によると、綿陽や成都では、地震警報を受け取るシステムを整えている学校に警報が送られ、教員は生徒たちを緊急避難させた。また更新・アップグレードされた地震警報機能を備えたテレビでも警報を確認することができたことは、注目に値する。
テレビ画面などに表示された地震警報(撮影・鐘欣)。
地震発生時、大陸部地震警報ネットネットワークは、政府や応急部門、学校、携帯電話ユーザー、メディアなど不特定の市民に同時に地震警報情報を発した。震度閾値に達したあらゆる場所に対し、地震警報あるいは注意情報を発し、閾値に達しなかった場所に関しては、要求に従い、地震警報は送られなかった。
地震警報は、地震波のスピードより速いという原則に基づき、地震センサーや関連技術システムで構築された地震警報ネットワークが破壊的な被害をもたらすような地震発生時に、まだ揺れが到達していないエリアの人々に対して、数秒あるいは数十秒前に目標エリアに対して自動的に警報を出すことで、地震による死傷者や二次災害の発生を減らすことができる。中国は、日本とメキシコに続き、世界で3番目に地震警報能力を備えた国家となっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年12月10日