中国の科学者が大型クレーターを発見、白亜紀に形成か

人民網日本語版 2019年12月27日15:53

中国科学院広州地球化学研究所の陳鳴研究員の課題チームは最近、黒竜江省哈爾浜(ハルビン)市依蘭県で新たなクレーター「依蘭クレーター」を発見した。依蘭クレーターは天体衝突の遺跡だ。その発見により、中国の同類地質構造に重要な新メンバーが加わった。中国科学報が伝えた。

このクレーターの直径は1850メートル、深さは150メートル。三江平原の西部境界部、小興安嶺支脈の南麓の低山・丘陵地帯にある。同クレーターは奇妙な地形的特徴を示している。クレーター南部の縁には一定方向の大規模侵食・移動が発生し、全長の約3分の1(2キロメートル)を占める縁が失われている。研究によると、これは約1万年前の最終氷期に発生した氷河の作用と関連していることが分かった。クレーターの大半の部分が白樺林で覆われていた。

研究によると、同クレーターは白亜紀の花崗岩の基岩に形成されたが、形成の確かな時期についてはさらなる研究が必要だ。またクレーター底部には湖沼沈積物があり、ここがかつで湖があり、約1万年前になくなった。

陳氏によると、同クレーターの発見は中国の惑星科学と地質科学の研究に貴重な「天然のクレーター実験室」と、中国東北地域の低標高氷河の歴史の新たな証拠を提供している。同クレーターは先に発見された岫岩クレーターの大地構造・位置が異なることから、中国で新たにクレーターが発見される可能性が依然として残されていることになる。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年12月27日

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