中国科学院は15日、正式にA類戦略的先導科学技術特別プロジェクト「地球ビッグデータ科学プロジェクト」の2018年度の成果である、地球ビッグデータ共有サービスプラットフォームを正式に発表した。同プラットフォームはデータのショッピングサイトのようなもので、「一帯一路」(the Belt and Road)地域プロジェクトの建設及び遺産保護などに使用できるだけでなく、一般人もデータを検索でき、さらにアプリにより動植物など各種科学普及情報を入手できる。例えば、登山中に知らない植物を見つけたら、その写真を撮影しアップロードすることで、植物の関連情報を入手することができる。北京日報が伝えた。
中国科学院副院長、地球ビッグデータ先導特別プロジェクト指導チームの張亜平副チーム長によると、同プラットフォームは各分野の大量のデータを集めた、データ駆動型の科学発見及び政策決定に使用する科学プラットフォームだ。同プラットフォームは共有という形式により世界のユーザーに体系的・多元的・動的・連続的な、世界唯一の標記規範化地球ビッグデータを提供する。データ構築・計算・サービスを一体化させたデータ共有システムの構築を通じ、地球科学データ共有の新モデルの形成を促す。現在共有されているデータの量は5ペタバイトで、これには地球観測データ、生物・生態データ、大気・海洋データなどが含まれる。ユーザーは現在、40%のデータをオンライン検索できる。
地球ビッグデータ特別プロジェクト責任者の郭華東院士によると、この地球ビッグデータシステムは世界4大陸の8カ国で8つのデータシルクロード国際卓越センターを建設しており、一帯一路地域全体の各国の建設に使用できる。重大プロジェクトの計画、企業の投資、プロジェクト実施のリスク、付近の潜在的な地震エリアや水災害発生エリアの調査などは、同システムが提供するデータを参考にできる。また国の自然遺産・文化遺産の保護に対しても大きな標準・マニュアルを形成する。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年1月16日
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