「N95マスクのキーテクノロジーは、緻密でウイルスを効果的に遮断できるフィルター層にある。我々が開発した1トンの材料を使い、さらにナノ紡績技術を活用すれば、20万枚のN95マスク、または80万枚の一般医療用マスクに使うフィルター層を提供できる」。南京工業大学が25日に明らかにしたところによると、同大学化学工業学院教授の陳蘇氏が開発した機能性高分子材料が量産化に入った。マスクのフィルター層の原材料を1日当たり8トン生産できるという。科技日報が伝えた。
同大学の陳氏が率いるチームは、マイクロ流体紡糸及びマイクロ流体エアジェット紡糸の研究に取り組んできた。チームはこれまで紡糸パラメータの改善、紡糸体系の模索を通じ、一連の機能性繊維材料を生産した。その成果はこのほど、国際的な材料専門誌「Advanced Materials」に掲載された。
「我々は自ら生産・開発した紡糸原材料のポリプロピレンメルトブローンを利用し、さらにマイクロ流体エアジェット紡糸技術と結びつけることで、平均直径が65ナノメートルの超極細繊維を生産できる。これは現在の紡糸技術による最小直径であり、ウイルスのろ過・隔離効果がより高い」。陳氏によると、従来の紡糸技術で生産される繊維の直径は通常数百ナノメートルだが、マイクロ流体エアジェット紡糸ならばわずか数十ナノメートルで、ウイルスを隔離する効果がより高い。エアジェット紡糸の繊維フィルターを従来の不織布に加えることで、マスクのフィルター層をより緻密にできる。非毒性で、快適性と防護効果がより高く、より高性能のN95マスク用フィルター層を生産できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年2月26日
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