全国で新型コロナウイルスによる肺炎の感染状況が好転するのにともなって、観光市場も加速的な回復傾向をみせる。24日の複数のオンライン旅行予約プラットフォームのデータをみると、メーデー連休の旅行商品の検索件数が上昇を続け、一部のプラットフォームは検索件数が前月に比べて70%以上増加した。うち海南省三亜や烏魯木斉(ウルムチ)などが特に人気が高いという。実際、一部の省(自治区、直轄市)はすでに省内旅行、周辺旅行を解禁し、一部の観光地は観光客の受入数が急速に増加している。現在の一連の回復状況から考えて、今年のメーデー連休には周辺旅行だけでなく、中国国内の短距離・中距離の旅行がさらに回復することが予想される。「北京商報」が伝えた。
Qunar.Comが提供した最新のデータをみると、最近はメーデー連休に関わる検索件数が前の週に比べて76%増加し、特に若い人の割合が増加を続ける。目的地ではウルムチ、海口、三亜などの人気が高いほか、感染症のリスクが低い一部の地域の観光に明らかな回復の兆しがみられる。このほか同程芸竜のプラットフォームのデータでは、メーデー連休期間の航空券、鉄道チケット、ホテル、観光地入場券の検索件数がいずれも大幅に増加した。メーデー連休の予定が発表されてから1週間は、出発日が4月30日-5月3日の航空券の検索件数が目に見えて増加し、予定の発表と密接に関連していることがわかる。中でもメーデー連休初日にあたる4月30日の出発便の検索件数は翌29日出発便の3倍近くになり、最も多かった。
携程旅行網ビッグデータ実験室の彭亮首席研究員は、「感染症が観光業界に大きな打撃を与えたが、影響は段階的なもので、状況が好転するのにともない、人々の観光や外出のニーズはなくならないどころか、より強まり、観光消費も反転上昇する」との見方を示した。中国観光研究院と携程が共同で発表した観光調査のデータによると、感染状況が完全に抑制された場合、回答者の43%が「2020年3-6月に出かける、旅行する」と答えた。「5月に旅行する」とした人は16%で、1年の各月のうちで最も多く、メーデー連休が始まれば、国内観光市場は今年最初の小規模なピークを迎えると予想される。続いて6月、7月、8月を選んだ人はそれぞれ15%に達した。
携程の関係責任者は、「現在、顧客の多くは感染症に対する懸念が消えず、人口密度の低いレジャータイプの旅行商品を予約する人が多い。プライベートツアー、専用車、専用ガイドなども非常に人気がある」と話した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年3月25日