中国軍事科学院軍事医学研究院生物工学研究所の陳薇院士率いるチームが開発した遺伝子組み換え新型コロナウイルスワクチンに対する第2期臨床試験が12日にスタートし、治験ボランティア約500人がワクチンを接種した。人民日報微博(ウェイボー)公式アカウントが伝えた。
この第2期臨床試験ボランティアのうち最高齢となったのが、武漢に住む熊正興さん(84)。退役軍人の熊さんは、全国の人々が一丸となって新型コロナウイルスと闘っている様子に、自分も何か貢献したいと思うようなったという。陳院士は、「新型コロナウイルス感染による肺炎で重篤状態に陥る患者は、高齢者が多く、ワクチンがウイルスから彼らの命を守るバリケードとなる必要がある」と話す。第2期臨床試験の治験ボランティアには、年齢制限が設けられておらず、60歳以上の人も治験に参加することが可能となった。第1期臨床試験の治験者に対しては集中隔離観察措置が講じられたが、今回の第2期治験ボランティアは、ワクチン接種後自宅に戻り、経過を観察する。経過観察期間中、研究チームは担当者を各ボランティアの自宅に派遣し、安全面における観察・記録作業が進められる。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年4月15日