新型肺炎で変化した日本人の暮らし 葬式・バイト・図書館

人民網日本語版 2020年04月17日14:18

突如発生した新型コロナウイルスによる肺炎は、世界の数十億の人々の運命に打撃を与えた。日本人の暮らしにもさまざまな場面で変化が起こり、伝統的習慣から新しい習慣まで、多くの日本人が好むと好まざるとに関わらず、感染状況の中で「これまでと違う日々」を過ごしている。「環球時報」が伝えた。

真っ先に影響を被ったのはお葬式で、故人との「最後のお別れ」がやむなくオンライン化された。日本の厚生労働省は、新型肺炎で亡くなった人の遺体は24時間以内に火葬するのが望ましいと提案している。「日本経済新聞」の10日付報道では、24時間以内の火葬のため家族も最後のお別れができず、火葬場で遺骨を受け取るしかない現実が紹介された。新型肺炎で亡くなったのではないケースでも、今は通常の葬儀はできず、お通夜もできないという。

特殊な状況で亡くなった人の家族の気持ちをおもんぱかり、日本の葬儀会社が「オンラインお葬式」を次々に打ち出した。通常の儀式の流れに沿い、喪主のあいさつや僧侶の読経などをライブ配信し、故人の顔の写真を撮ることもでき、「参列した」家族や友人たちと「最後のお別れ」をすることもできる。

若い人の間では、感染症への懸念から「永遠の別れ式のお別れ」が静かな人気を呼んでいる。ウイルスの拡散を防止するため、日本政府は商業施設に休業や営業時間短縮を求めるが、コンビニやスーパーなど生活に関わる商業施設は通常通り営業している。これはつまり、そこで働く大勢の人が引き続き仕事のために外に出なければならないということを意味する。これまで若い人のバイトはごく当たり前のことだったが、今はバイト先へ移動するための公共交通機関がさながら「危険への道」だ。

そこで日本の若者の別れのシーンが「特別感」を帯びてきた。バイトに行く人と数人の友人が駅で別れる時、別れがたくていつまでもさよならが言えないという。バイトに行く人が電車に乗れば、友人たちは「生きて帰れ」と書かれた横断幕を掲げる。電車を追いかけて走る人もいて、本当に永遠の別れのようだ。日本のネットユーザーがSNSで語ったところによると、「こうした別れ方は一見『バカみたい』だが、特殊な時期にはこうした『中二病のような大げさなやり方』でしか友人を思う気持ちを表せない」という。

人との関わりを減らし、外出を減らす感染状況の中の暮らしの中、図書館に注目が集まり、人気のある本は1年待ちの状態だという。「朝日新聞」の最近の報道によると、新潟市では図書館全体で小川糸さんの小説「ライオンのおやつ」の蔵書が20冊あるが、すべて貸し出されており、さらに523件の貸し出し予約が入っている。1回あたり最大2週間の貸出期間などを考えると、予約者全員が読むには、今のままでは計算上、約1年かかる。これは例外ではなく、蔵書数を予約数が大きく上回るケースは多々あり、ニーズに迅速に対応したいとして、図書館は市民に本の寄贈を求めている。感染状況の中でのこうした変化に直面して、日本人の中には「少しずつ慣れようとしているところ」と話す人もいる。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年4月17日

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