中国電信、中国移動、中国聯通はこのほど、世界最高峰のチョモランマ(エベレスト)における5Gネットワークサービスの開通を相次いで発表した。うち中国電信と中国移動はさらに「5Gライブ配信」を打ち出し、360度のフルパノラマでチョモランマの24時間を伝える。観衆は日中も夜間も自宅でチョモランマを観賞できる。これは中国で標高が最も高い「スローライブ配信」であり、初めて全国の観衆に向けチョモランマの24時間・リアルタイムの景観の変化を伝えることとなる。
中国電信は19日に微博公式アカウントで、中国電信は「央視頻」アプリと協力しチョモランマの5Gライブ配信を行うと発表した。ユーザーはアプリを立ち上げ、メインページで「チョモランマライブ配信」を検索するだけで視聴できるという。筆者はその後、これを体験した。
アプリに登録すると、「チョモランマ」「チョモランマ大本営」「チョモランマ絨布寺」「チョモランマVR」(現在は携帯電話のみをサポート)という4つのアングルが設置されていた。24時間の「スローライブ配信」であるため、画面の景観には変化がないが、風の吹く音が聞こえ没入型の体験が強まっている。ページの下の方で、ネットユーザーは「いいね」を押し、リアルタイムでコメントを書くことができる。さらに「チョモランマVR」内では、携帯電話を動かすことで主動的に角度を調節できる。チョモランマの全貌を360度のどの角度からでも観賞できる。
中国電信によると、この過去に例のないVRライブ配信を実現するため、スタッフは高画質カメラ2台を標高5300メートルの1号キャンプに設置し、それぞれチョモランマとチョモランマ大本営を撮影する。VRカメラは標高5000メートルの絨布寺に設置。カメラ3台の高画質動画はすべて中国電信が標高5300メートルに建設したネットワークを利用し、信号を伝送する。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月21日