【デマ2】新型コロナウイルスは中国の武漢ウイルス研究所の実験室のアクシデントによって外部に流出した。
【真相】武漢ウイルス研究所と新型コロナウイルスの起源とはなんの関係もない。
△ 中国科学院武漢ウイルス研究所の国家生物安全実験室は認証を取得済みのP4防護レベル(欧州ではBSL-4と呼ばれ、ベルリンのロベルト・コッホ研究所のS4高安全性実験室の防護レベルと同じ)を備えており、世界で最も致命性の高い病原体を処理することができる。同実験室は武漢市の中心部から約30キロ離れており、ウイルスがこのような高い安全性レベルを備えた実験室から流出することはあり得ない。
△ 米国ニューヨークに本部を持つ非営利団体「エコヘルス・アライアンス」の代表であるピーター・ダザック博士は、世界で新たに発生した伝染病の研究を行っており、武漢ウイルス研究所との協力関係は15年の長きに及ぶ。ダザック博士は2020年4月16日に米国のニュースサイト「Democracy Now」の取材に応じ、「新型コロナウイルスが実験室から流出したという説は全くのでたらめだ。武漢ウイルス研究所の実験室内で新型コロナウイルスと関連するウイルスは培養されておらず、言われているような実験室から流出するようなことは絶対にあり得ない」と述べた。