中国の第2期臨床試験は5月にブラインドテスト
ワクチンの開発ペースが遅すぎるとの批判を受けて、欧州連合(EU)は5月5日にワクチン開発への支援を呼びかけ、75億ユーロ(約8599億円、1ユーロは約114.7円)の寄付が集まった。ドイツ、フランス、英国はそれぞれ数億ユーロを拠出した。
中国のワクチン開発は大規模な臨床試験の段階にあり、軍事科学院軍事医学研究院の陳薇院士(研究員)とそのチームが第2期臨床試験を行っている。すべてが順調にいけば、5月にはブラインドテスト(盲検試験)を行い、新ワクチンをプラセボと比較して安全性と効果を確かめる。
現在、中国で臨床試験の段階に進んだワクチンは3種類あり、陳院士が開発したアデノウイルスベクター活用ワクチンのほか、中国生物武漢生物製品研究所と中国科学院武漢ウイルス研究所が共同開発したもの、北京科興中維生物技術有限公司が開発したものの2種類の不活化ワクチンがある。
中国の科学技術部(省)は、「ワクチンは健康な人に使用する特殊な製品であり、新型コロナウイルスワクチンの開発は急を要するプロジェクトだが、科学的、安全性、有効性が前提であることを強調しなければならない」と強調した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年5月7日