2020两会

未来の中国にとって重要な消費パワーは何か

人民網日本語版 2020年05月20日15:03

ニールセンが19日に発表した「中国おひとり様経済報告」は、「シングル人口が増加を続けるのにともない、シングル層の消費力は軽視できないほど大きくなり、これから新たな消費ブームを引き起こすだろう」と指摘した。中国新聞網が伝えた。

ニールセンは、「シングル層は自分のためにお金を使い、よりよい品質の商品を購入する傾向が強い」との見方を示した。同報告によると、単身世帯の消費者の42%が「自分のために消費する」と答え、非単身世帯消費者の27%を上回った。今後1年間に「衣料品を購入する予定」とした単身世帯は75%で、非単身世帯の65%を明らかに上回った。この単身世帯のうち35%が「価格が相対的に高くてもよりよい品質の衣料品を購入するつもり」と答え、非単身世帯はこの割合が25%にとどまった。

同報告によると、「今後1年間に個人用の電子製品を購入する予定」とした単身世帯は41%に上り、非単身世帯の28%を上回った。この単身世帯の50%が「価格が相対的に高くてもよりよい品質の電子製品を購入するつもり」とし、非単身世帯の43%を上回った。

消費の動機をみると、単身世帯の52%が「便利で時間が節約できるから」を挙げ、非単身世帯の39%を上回った。コンビニで買い物をする単身世帯の割合は、2018年の30%から19年は39%に上昇した。オンライン消費をみると、単身世帯では「便利さ」がオンラインショッピングを選択する重要な要素となっている。この単身世帯のうち97%が「ネットショッピング」を選択し、62%が「食品デリバリーをよく頼む」とした。

消費の特徴をみると、単身世帯には「相手」がぜひとも必要で、人とのつきあいのニーズ、ペットのニーズが非常に高い。ニールセンのデータによれば、単身世帯の28%が「余分のお金があれば外に出て食事をする」とし、非単身世帯はこの割合が20%にとどまり、また単身世帯は26%が「外での娯楽にお金を使いたい」として、非単身世帯の23%を上回った。これと同時に、単身世帯は「癒やし」を求めてお金を使い、愛するものに気持ちを注ぐ。ニールセンのデータでは、ペットを飼っている人の40%が85後(1985年から1989年生まれ)と90後(1990年代生まれ)、57%が未婚者で、ペット経済は「おひとり様消費」の代表格になった。

ニールセン中華圏のジャスティン・サージェント社長は、「シングル層がどんどん拡大するにつれ、お一人様経済がブランドメーカーと小売メーカーに新たな発展のチャンスをもたらすことになるだろう。シングル層のライフスタイルにどうやって切り込むか、彼らの独特の消費ニーズにどのように応えるか、この層ならではの意見にどうやって耳を傾けるかが、極めて高い購買力と極めて大きな消費ポテンシャルをもつシングル層をつかむ上で非常に重要だ」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年5月20日

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