残業を続け、頻繁に出張し、家事もこなす。「疲れた」は多くの人が口にする言葉になっており、疲労は一種の「慢性疾患」になっている。ここ数年「忙しい」は多くの中国人の生活の基調をなしている。調査によると、過去1年間、中国人は確かに以前よりも忙しかった。人々の毎日の平均自由時間は2.42時間で、2018年の2.84時間より25分減少した。
頭痛、腰痛、倦怠感、不眠などが頻繁に生じた場合、過労状態の可能性がある。
◆日本の過労死予防協会による過労の10の危険信号
1. 若いのにビール腹。
2. 脱毛、円形脱毛症、若ハゲ。
3. トイレが近い。
4. 性機能の低下。
5. 記憶力の減退。
6. 暗算力の低下。
7. 後悔しやすく、怒りっぽく、イライラする。
8. 集中力の低下。
9. 睡眠時間の短縮、目覚めても疲れたまま。
10. 頭痛、耳鳴り、めまいが頻繁に生じるが、検査では異常なし。
これらのうち当てはまるのが2つ以下ならば「黄色信号」の注意期間であり、過度に懸念する必要はない。3-5つならば「赤信号」の警戒期間であり、過労死の前兆があることになる。6つ以上ならば「赤信号」の危険期間であり、過労死予備軍となっていることを意味する。
◆疲労解消の4つの実用的な方法
仕事で疲れたらデスクに伏せて仮眠を取り、土日は「寝て曜日」になる。このような休息の取り方では、いっそう疲れてしまう恐れがある。以下の簡単で実行しやすい方法で、疲労解消してはいかがだろうか。
◆運動療法
毎週3日、毎回20分運動すると、疲労感を解消できる。短時間で疲れてしまうならば10分の軽い運動にする。歌をうたう、深呼吸をする、腰を伸ばし胸を広げるなどだ。
1. 目が痛む場合……あくびをする
2. 腰と背中が痛い場合……背伸びをする
3. 肩と首がこる場合……腕を回す
4. 胸が苦しい場合……胸を広げる運動をする
◆睡眠療法
疲労に打ち勝つためのカギとなるのは規則的な休息で、夜更かしを極力避けて十分な睡眠を確保する。毎日決まった時間に起き、土日もそれを続ける。
夜更かしをした翌日は早めに寝る。しかしその次の日はできるだけいつもと同じ時間に起きる。また昼寝の習慣を養うべきだが、時間は30分を超えてはならない。
◆食事療法
1. 鉄分補給
肉では牛肉が第一の選択肢で、鉄分が豊富で吸収されやすい。また菜食主義者は、いんげん豆やほうれん草などの非ヘム鉄を豊富に含む食べ物を食べる際に、ミカンやイチゴなどのビタミンCを豊富に含む食べ物を同時に食べるとよい。
2. 朝食は全麦・低脂肪
3. 毎日1.8-2.5リットルの水を飲む
4. ジャンクフードを避ける
◆心理療法
完璧を求めすぎない。すべてが完璧である必要はないことを自分に認識させる。実情に合わない目標は心身を疲れさせる。実情に合った目標を設定すべきだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年7月8日