中国の残業組は夜食に何を食べている?

人民網日本語版 2020年07月06日11:14

本格的な夏が一歩ずつ近づき、都市の夜にはビール、串焼き、ザリガニが欠かせない。深夜までドラマを見続けたりゲームで遊んだりする夜更かし族にとって、夜食がなければ、どんなに多彩なナイトライフも魂が抜けたようになってしまう。残業するサラリーマンにとっては、オフィスで慌ただしく取る夜食が、夜遅くまで仕事を続けるための活力源だ。北京、上海、広州、深セン、成都、南京、杭州、武漢、西安、長沙、重慶の11都市で行われたサンプル調査によると、夜食には都市ごとにそれぞれの特徴があるという。

オフィスビルで夜遅くまで働く残業組は何を食べている?

4月下旬から5月下旬までの1ヶ月間のデリバリーデータについて、11都市のオフィスビルでの夜食デリバリーメニュー単品料理上位5品を比べてみた。

全体としてわかるのは、都市発展による同質化と各地の飲食文化との融合によって、都市の夜食がますます似てきたということだ。

独自路線をいく長沙を除き、一線都市・二線都市10ヶ所のサラリーマンは串焼きを非常に好む。特に上海、南京、成都では単品料理上位5品はいずれも串焼きメニューだった。

各地で好まれている串焼きだが、人気のメニューには違いがある。北京の人には羊肉の串焼と「麺筋(麩)」をらせん状に切って串焼きにしたものが人気があり、広州、武漢、重慶の人はニラ焼きを最も好み、成都の人は焼きジャガイモを最も好んでいた。近いエリアにある上海、南京、杭州ではエノキが断トツの人気で、甘みのあるエノキメニューが3都市の単品料理トップを占めた。

人々の愛を一身に集める串焼きのほかにも、都市ごとにそれぞれ独自の料理が好まれていた。北京では望京小腰(腎臓焼き)が好まれ、武漢ではスパイシーチキンバーガーの人気が高く、西安では小麦粉料理が人気で小麦粉の「油饃(揚げパン)」を焼いたものと細い麺をの焼きそば「炒細麺」単品料理上位5位に入った。

最も独特なのは長沙っ子だ。この屋台・露店グルメで有名な都市のオフィスビルで最も人気があるメニューは、仙草ゼリーと焼き玉子ビーフンだ。また幽蘭拿鉄(ピーカンナッツとホイップクリームをトッピングしたミルクティ飲料)と玉子チャーハンも単品料理人気メニュー上位5位に入った。

長沙の満哥笛子さんは、「仙草ゼリーが郷土の夜食メニュー1位になるのは少しも意外ではない。長沙の人々は本当にミルクティが好きだ。またみんなが最も食べたいのは串焼きでなく、串揚げとザリガニのピリ辛煮込みだ」と話した。

実際のところ、揚げキャベツを代表とする揚げ物も、長沙のオフィスビル夜食デリバリーの人気メニューとして定着している。

都市ごとに夜食には違いがある。しかし深夜に夜食を食べ、夜遅くまで働く人々が流す汗と涙が都市の発展のエネルギーとなり、それぞれの都市の飛躍と発展を支えている点は共通している。

そんな彼らは、いつもより串焼きを少し多めに注文してみたり、「麻辣燙」(ピリ辛風味の串おでん風煮込み料理)で玉子を1個足してみたりして、夜遅くまで働いた自分をねぎらっているのだ。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年7月6日

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