7月7日、2020年全国大学統一入学試験(通称「高考」)の幕が開いた。同日午前、北京の中国人民大学附属中学や陳経綸中学(いずれも中高一貫校)などの試験会場では、マスク姿の受験生が続々と中に入っていった。試験会場入り口へと向かう通路の片側には、我が子を激励する保護者や、縁起が良いとされる赤い色の紐を受験生の腕に結ぶ担任教師の姿があった。
中国教育部(省)の統計によると、2020年全国大学統一入試の受験申込者数は、前年比40万人増の1071万人に達した。今年の大学入試は、前例をみない「1ヶ月延期」という緊急事態となった。新型コロナウイルス感染予防が常態化した背景のもとでの大学入試は、大学入試制度改革が難関攻略段階に入った中での試験でもある。今後4日間、1千万の受験生が、全国7千ヶ所以上の試験会場に設けられた40万の試験場で、自身の人生における最大の試験に臨むことになる。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年7月7日