「生活が苦しいのだから甘い物を食べたい」と考える人が多いため、さまざまなスイーツと飲み物が飛ぶように売れている。科技日報が伝えた。
ネガティブな感情に支配されている時に甘い物を食べることで気が晴れることは否定できない。これは甘味がドーパミンの生成を促進するからだ。中枢神経系のドーパミンは興奮や喜びを伝達する。しかしこの甘味による「喜びの錯覚」はいずれ失われる。この喜びがドーパミンの報酬作用によって生まれるものであり、本当の喜びではないからだ。
人が糖分を摂取すると、糖分は舌の味覚受容体を刺激し脳に信号を伝え、脳内の報酬作用を活性化する。この作用は薬物乱用のドーパミンの報酬作用と似ており、摂取する糖分が増えるほどドーパミンの分泌が増え、強い興奮を覚える。体は初めて甘いものを食べた時のポジティブな感情を賢明に記録する。そのためテンションが下がると脳が「甘い者を食べよう」と注意を促す。糖分への依存が形成されれば、この依存を断ち切ることが難しくなる。また時間の経過に伴い、脳のドーパミン受容体の糖分への感度が下がる。そのため脳は同じ興奮を生むためにはより多くの糖分を必要とするようになり、糖分に対する依存が強まる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月18日