中国、輸出用時速120キロ全自動運転列車がラインオフ

人民網日本語版 2020年07月15日10:59

中車珠洲電力汽車有限公司がトルコ・イスタンブール新空港線向けに開発した初の地下鉄車両が14日、湖南省株洲市でラインオフした。これは中国が初めてイスタンブールに引き渡される地下鉄プロジェクトであり、中国が初めて海外に輸出する時速120キロレベルの全自動運転大軸重車両でもある。また6カ月で地下鉄列車を製造するという世界記録を樹立した。科技日報が伝えた。

同列車は同社が独自開発した最新の成果だ。4両編成で定員は1100人。全自動運転設計を採用しており、将来的に各種自動運転運行シーンの需要に適応する。全自動運転及び全使用期間遠隔追跡、診断及びメンテナンスを実現する、典型的な見た目が良く、スマートで、安全・快適な列車だ。

外観のデザインについて、列車はトルコのチューリップの要素、トルコ交通省のエンブレムとベルトを結びつけた設計を採用しており、列車全体が、ユーラシア・ランドブリッジに咲き誇る燦然たるチューリップのように見える。

スマート化の程度について、列車は全自動車両再連結運営技術を採用。柔軟に編成を組み、空港線路の各時間帯のピークの需要に適応する。急な坂道、けん引性が高いという特性に適応したフレーム制御けん引システムを新たに開発し、長距離、急な坂道、高加速の性能の要求を満たしている。

安全性について、同列車はSIL2安全レベルを満たす新型制御システムを初めて開発した。高強度車体を採用しており、その圧縮強度と引張強度はいずれも基準値の1.5倍。車両の設計は世界トップレベルのEN45545防火基準を採用しており、火災発生のリスクを大幅に引き下げる。またパンタグラフ母線が貫くメイン電気回路プランを革新的に採用しており、どのパンタグラフが故障しても列車は正常運行できる。

車両の快適性についても、細部まで配慮されている。車内には内循環感知システムがあり、放送や音声などの信号を回路駆動ユニットにより電磁波に変換し、補聴器をつけている乗客に感知されやすくしている。空調システムは圧力波保護装置を取り付けており、圧力波による耳鳴りを効果的に削減できる。

最もありがたいのはスマート製造のスピードだ。同社の王巧林副社長は「プロジェクト開始後、管理方法を刷新し、特定試験製造チームを発足させた。湖南省株洲市の産業チェーン企業300社以上と力強く協力し、工期が短いことや新型コロナウイルス感染症の影響といった不利な要素を克服し、6カ月以内に開発を完了した」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年7月15日

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