水害警戒レベルが2級に 今年の水害で延べ3789万人が被災

人民網日本語版 2020年07月13日16:49

12日16時、江西省にある◆陽湖(◆は番へんにおおざと)湖口ステーションの水位が22.50メートルの保証水位を超え、「国家水害・干ばつ対策緊急対応案」の関連規定に基づき、協議と検討判断を経て、国家水害・干ばつ対策総指揮部は水害防止緊急対応レベルを3級から2級に引き上げることを決定した。人民網が各社の報道をまとめて伝えた。

12日、国家水害・干ばつ対策総指揮部と応急管理部(省)は国家食糧・物資備蓄局と共同で、江西、貴州、湖南の3省に対する救援物資の調達を行った。

●江西省向けにガラス繊維強化プラスチックレスキューボート190艘、テント3千張、折りたたみ式ベッド1万床、毛布1万枚、タオルケット2万枚の調達を緊急手配。

●貴州省向けにテント千張、掛布団1万枚、毛布1万枚、折りたたみ式ベッド3千床の調達を緊急手配。

●湖南省向けにテント千張、折りたたみ式ベッド2千床、タオルケット5千枚の調達を緊急手配し、地方の洪水防止・緊急対策を支援。

今年に入り水害で延べ3789万人が被災、死者・行方不明者141人

7月12日12時の時点で、今年に入ってから発生した水害により江西、安徽、湖北、湖南など27省(自治区、直轄市)で延べ3789万人が被災し、141人が死亡・行方不明となり、延べ224万6千人が緊急避難、延べ125万8千人が緊急の生活支援を必要としている。また2万8千棟の家屋が倒壊し、農作物の被災面積は353万2千ヘクタール、直接的な経済損失は822億3千万元(1元は約15.3円)に及んでいる。

中国最大の淡水湖の水位が観測史上最高に

水利当局が警戒レベルを2級に引き上げ

7月4日以来、長江と太湖流域が強い降雨に見舞われ、長江中下流本流の監利より下流区間、洞庭湖、◆陽湖では、江西省の修水や撫河など212本の河川で警戒水位を超える洪水が発生し、うち72本の河川が保証水位を超え、19本がこれまでの最高水位を上回った。太湖は警戒水位を超えた状態が続いている。

水利部(省)は12日11時に水害・干ばつ防御緊急対応レベルを3級から2級に引き上げた。国家水害・干ばつ対策総指揮部副総指揮で水利部部長の鄂竟平氏は12日、作業グループを率いて江西省の水害対策の第一線に赴き、指導にあたった。長江水利委員会と太湖流域管理局は2級緊急対応を発動させた。

12日0時、江西省◆陽湖の星子ステーションで水位が1998年の洪水の際の水位である22.52メートルを超え、22.53メートルに達した。これは中国最大の淡水湖の水位が観測史上最も高くなったことを意味している。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年7月13日

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