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5元紙幣がマイナーチェンジ 偽造防止を強化

人民網日本語版 2020年07月17日08:38

マイナーチェンジした第五版人民元が発表された。中国人民銀行がこのほど発表した公告によると、11月5日から、2020年版第五版人民元の5元(1元は約15.3円)紙幣が発行される。発行後は流通している同じ額面の人民元と同じ価値がある紙幣として流通する。人民日報海外版が伝えた。

2020年版第五版人民元5元紙幣は、2005年版第五版人民元5元紙幣の規格、主要デザイン、メインカラーを踏襲し、「中国人民銀行」の銀行名、国章、視覚障害者向けの深凹版印刷による識別マーク、中国語のピンイン(ローマ字)表記、少数民族の言語での表記などの要素も変わっていない。

しかしそのデザインや構造の様式や效果が最適化されている。表の真ん中の額面を表す「5」の数字はホログラム印刷され、左下角と右上角の5という数字と模様も凹印刷が採用されている。左側の装飾模様が増え、5という白透かし数字の位置も変わった。また、左の花の模様、記番号、真ん中の花柄、右側の毛沢東の肖像画の様式も調整された。その他、5の数字の上に縦向きに入ったセキュリティラインや右側のザラザラした感触があるインクの盛り上がりなどがなくなった。裏は、左上角と右下角の5の数字と模様に凹印刷が採用され、主なデザイン、5の数字の様式が調整された。また、年号も「2020年」に変えられている。

さらに偽造防止技術と印刷の質が向上している。2020年版第五版人民元5元紙幣や2019年版第五版人民元50元、20元、10元、1元紙幣、2015年版100元紙幣の偽造防止技術、及びその構成はシリーズ化されている。現行の2005年版第五版人民元5元紙幣の偽造防止技術をベースに、額面を示す数字のホログラム印刷、数字や模様の凹印刷も強化された。そして、数字の上に縦向きに入ったセキュリティラインや右側のザラザラした感触があるインクの盛り上がりなどがなくなり、代わって磁気のある埋め込み型のセキュリティラインが採用されている。

具体的には、新版5元紙幣の表の真ん中にプリントされた5の数字は、見る角度を変えれば、その色も金色と緑に変わり、光沢は上下に動く。ホログラム印刷は、国際的な紙幣印刷の分野で公認されている最先端偽造防止技術で、一般の人でも本物かを識別しやすい。

紙幣を触った時の手触りも変わった。表にも、裏にも5の数字や模様に凹印刷が採用されており、透かして見ると裏と表の模様が一つの額面数字と模様を作り出し、凸凹のある手触りとなっている。中国人民銀行は、「同技術は、中国が独自に研究開発した紙幣印刷専用技術で、人民元の偽造防止技術の安全性と革新性が示されている。同技術が流通する人民元紙幣に採用されたのはこれが初めて」と説明する。

その他、新版5元紙幣の透かしはさらにはっきりし、完成度がさらに高くなっている。また、紙幣はさらに丈夫になり、使用可能年数が延びて、流通できる期間が長くなった。紙幣の両面に、汚れを防止するコーティングが施されているため、清潔感も増した。2015年版100元紙幣、2019年版50元、20元、10元、1元紙幣の札番号の字形を踏襲しており、ATMなどの機械での識別精度が向上している。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年7月17日

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