中国製の中核部品PF6コイル、仏の国際熱核融合実験炉の現場に到着

人民網日本語版 2020年07月01日15:13

中国科学院合肥研究院によると、フランス現地時間26日午前11時、同研究院プラズマ研究所が開発を担当したPF6コイルが正式に、国際熱核融合実験炉(ITER)の現場に引き渡された。ITER機構のベルナール・ビゴ機構長がPF6コイル到着歓迎セレモニーを司会した。科技日報が伝えた。

ITER装置超伝導磁石の底部に位置するPF6コイルは、ITERメイン装置の最も重要な部分の一つで、現在まで世界で開発が成功しているうち最も重く、難易度が最も高い超伝導磁石だ。6年間の独自の革新を経て、総重量400トン以上、外径11メートル以上のPF6コイルは昨年開発に成功した。今年3月に合肥市を出発し、海上輸送により仏南部のITER現場に向かった。

中国の百人以上の核融合科学研究チームが現在、現場でITER総組立作業を急ピッチで進めている。ITER機構長、EU核融合委員会の責任者は、全人類の核融合の夢を叶えるための中国の関係者による重要な貢献に謝意を表した。

PF6コイルの順調な引き渡しは、2025年に初のプラズマ放電を行うというITERの重大なプロジェクトの節目に向け重要な基礎を固めた。ITERの全体計画の進捗に対して、積極的なペースアップ・推進の意義を持つ。将来的にITERの総組立と運営に広く参加することで、中国はITER計画ひいては世界核融合技術分野でより重要な役割を果たす。関連活動は中国が欧州の原子力分野の建設工事に進出するため良好な契機をもたらしており、国際ビッグサイエンスプロジェクトにより広く「中国設計」や「中国製造」を導入させる。同時に将来的に中国独自の核融合試験炉を建設するため確かな基礎を固めた。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年7月1日

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